第13話

❄️
1,518
2024/09/16 05:22 更新
その日から煙緋の所に泊まることになり、それと同時に往生堂の仕事をやめた。
煙緋
煙緋
往生堂もやめたのかい?
(なまえ)
あなた
職場に来られたら、迷惑になるからな。
妖魔退治の仕事でもするから、平気だよ。
煙緋
煙緋
あなた、確か戦いは…。
(なまえ)
あなた
そんな事言ってられないから…。
俺は、どうすれば…。
煙緋達にも迷惑になる…。
隣国に逃亡するか…いや、またついてくる…。
最悪…自殺するしか…。
煙緋
煙緋
あなた、大丈夫。
絶対に守るから安心してね。
(なまえ)
あなた
…煙緋、私はどうすれば良いんだ…。
煙緋
煙緋
?!
煙緋Side
(なまえ)
あなた
私は…産まれた時から自由はなかった。
騎士団に入り、風神に仕える…それが家の定めだった。
私は騎士団なんて興味なかった。
それより、家を出て自由に暮らしたいってずっと願ってたんだ…。
自由になったら、友達と遊んで、可愛い服を着て、髪飾りを付けて、好きな場所に行きたいって思ってた…。
私は…私の自由は…何処にあるんだ…?
母国のモンドでは命を狙われて、璃月だと友達を自分の問題に巻き込んで…。
あなたが弱音を吐いた…。
しかも、主語が"私"だ。
恐怖で精神的に限界だったのだろう…。
煙緋
煙緋
別に、私たちは平気だよ。
友達はそういうのを気にしない関係なんだよ。
(なまえ)
あなた
煙緋…私の居場所は…何処にあるのかな…。
煙緋
煙緋
見つけたら良い。
自分が安心できる場所を。
その時、突風が吹いて窓が開いた。
(なまえ)
あなた
っ!?
ウェンティ
ウェンティ
迎えに来たよ。
(なまえ)
あなた
な、何で…。
ウェンティ
ウェンティ
『何で此処に居るの?』って言いたいの?
眷属の場所は把握できるからね。
うちの子がお世話になったね。
煙緋
煙緋
あなたは渡さないよ。
私は咄嗟にあなたを抱きしめてそう言った。
ウェンティ
ウェンティ
あなたは君のものじゃないでしょ?
煙緋
煙緋
そもそもあなたはものじゃない。
君は自由の神なんだろ?
なら何であなたの自由は尊重しないんだ!
ウェンティ
ウェンティ
じいさんにとられるのが嫌だからね。
僕だって手荒な事はしたくないよ?
さ、あなたこっちにおいで。
私の腕の中にいるあなたは微かに震えて涙をこぼしていた。
煙緋
煙緋
渡さないって言ってるだろ!
ウェンティ
ウェンティ
君に聞いてないよ。
あなたに聞いてるんだよ。
(なまえ)
あなた
逃げて…煙緋…逃げて…。
ウェンティには…勝てない…。
煙緋
煙緋
ダメだ。
君を見捨てたら私は夜蘭しんゆうに絶縁されかねない。
それに、友達を見捨てるほど私は腐ってない。
(なまえ)
あなた
煙緋…。
あなたは一筋の涙を零していた。
ウェンティ
ウェンティ
ほら、おいで。
(なまえ)
あなた
…嫌だ、今のウェンティ怖い…。
ウェンティ
ウェンティ
怖くないよ、ほら家に帰ろう。
(なまえ)
あなた
……コクリッ
その瞬間、また突風が吹いた。
そして2人は消えた。
よく見ると、雷元素の札のようなものがあった。
煙緋
煙緋
あなた…。
あの子を救いたい。
彼女に自由を与えたい。
今から、私のできること…。
煙緋
煙緋
協力者を増やそう…。
私はそう言って家を出た。

煙緋Side終わり
ウェンティ
ウェンティ
あなた、僕が居るのに他の人のところに行ってたんだ。
もう、家から出たらダメだからね。
ウェンティはそう言いながら俺の足に鎖付きの枷をつけた。
(なまえ)
あなた
ウェンティ…なんでこんな事…。
ウェンティ
ウェンティ
あなたが悪いんだよ?
じいさんに気に入られるし、男友達増やすし、少年に気に入られるし…。
(なまえ)
あなた
自由に慣れたと思ったのに…なんてこんな事…。
ウェンティ
ウェンティ
僕に気に入られたから、かな?
ねぇ、僕のお嫁さんになってよ。
(なまえ)
あなた
神の嫁にはならない。
ウェンティ
ウェンティ
まだ寿命のこと言ってる?
だから大丈夫だよ!
ウェンティ
ウェンティ
僕はじいさんに宣戦布告してくるから、いい子で待っててね!
ウェンティはそう言って出ていった。
俺はすぐに剣を取りだし、鎖を壊そうとしたが壊れない。
(なまえ)
あなた
な、んで…これの手入れは欠かさずしてたのに…。
次に雷元素で焼き切ろうとした。
でも、やはり無理。
(なまえ)
あなた
こんなの…自由とは無縁じゃないか…。
私の居場所は…何処なんだ…。
誰か…悪魔でも、神でも、罪人でも、なんでもいい…。
(なまえ)
あなた
助けて…そして、教えて…。
こんなの…生き地獄だ…。
誰か…助けて…。
(なまえ)
あなた
神なんか…信じるんしゃなかった…。
産まれが違うなら、兄や弟がいたなら、俺が本当の男なら…どうなっていた…?
もう…嫌だ…疲れた…。
もう…死んでしまいたい……。
(なまえ)
あなた
死んでも…いいよね…。
私はやるべきことは…もう終わってる…。
私の代わりなんて腐る程いる…。
なら、終わりにしていいよね…?
私は剣をとって、自身の首に当てた。
そして、斬ろうとした。
でも、切れなかった。
邪魔された。
鍾離
鍾離
自殺とは、あまり褒められたものではないな。
腕を掴んで阻止してきた鍾離さんがそこにいた。
(なまえ)
あなた
な、んで…。
なんで此処にいるの…?
なんで邪魔するの…?
鍾離
鍾離
何故居ると言いたげだな。
あなたに1つ提案をな。
俺と契約する気はないか?
(なまえ)
あなた
けいやく…?
鍾離
鍾離
俺がその眷属の力を解いて鎖を破壊しよう。
その代わり、生涯俺の洞天で過ごしてもらう。
簡単なことだろ?
(なまえ)
あなた
なんで、神が僕みたいな人間にこだわるんですか…?
鍾離
鍾離
さぁ、強いて言うなら一目惚れ、だろうな。
一目惚れ…?
(なまえ)
あなた
俺なんかに…惚れる要素ないですよ。
鍾離
鍾離
君は自分より他を優先する。
その優しさが好きなんだ。
もちろん、望むのもは全て与えよう。
(なまえ)
あなた
自由…。
鍾離
鍾離
それはまだ約束できないな。
なんで、そんなに執着するんだ…?
一目惚れ…?
俺より可愛い子いるだろ…。
鍾離
鍾離
泣き顔も綺麗だが、笑顔の方がみたいな。
鍾離さんはそう言いながら涙を拭ってくれた。
鍾離
鍾離
せめて、俺の前では素で居てくれ。
(なまえ)
あなた
俺が…演技をしていると…?
鍾離
鍾離
無意識のうちにな。
お前はあなた・あなたの名字という男を演じている。
俺はあなた自身を見たいんだ。
その時、ウェンティが帰ってきた。
ウェンティ
ウェンティ
じいさん、そこまでだよ。
あなたは僕のだからね。
鍾離
鍾離
チッ…何故来たバルバトス。
ウェンティ
ウェンティ
じいさんこそ酷いよね。
僕が戦闘苦手なの分かってるのに少年仙人に襲わせるとか。
鍾離
鍾離
お前があなたを監禁する方が悪い。
ウェンティ
ウェンティ
監禁なんて言いがかりだなぁ。
僕はあなたを危険から遠ざけるために家に居てもらうことにしただけだよ。
俺が怯えていると、ウェンティが近づいて来た。
ウェンティ
ウェンティ
あなたは僕の、僕以外必要ないよね?
(なまえ)
あなた
あ…いや…。
ウェンティ
ウェンティ
なんて?
もう一回言ってみて?
もう、皆を巻き込まないために…俺が犠牲になれば…。
(なまえ)
あなた
ウェンティ以外…いらない…。
ウェンティ
ウェンティ
うん!
いい子だね!
って事でじいさんは出ていってね?
鍾離
鍾離
……。
鍾離さんはそのまま帰った。
ウェンティ
ウェンティ
これで僕だけのあなた。
ずっと一緒だよ。
(なまえ)
あなた
………。
家系の次は神に囚われるのか…。
結局、犠牲に変わりないじゃないか…ウェンティ。
ウェンティ
ウェンティ
さてと、僕のものになったし僕のお嫁さんってことでいいよね?
この前逃げ出したお仕置きも兼ねて少し激しくやろうか。
ウェンティは俺の意見を聞かずに、そのまま押し倒した。
そして、服を脱がしていく。
(なまえ)
あなた
いや…やめろ…。
ウェンティ
ウェンティ
何が嫌なの?
あぁ、初めてで怖いのか!
大丈夫、すぐになれるから!
違う…俺が怖かってるのはウェンティ自身だ…。
俺が知ってるウェンティじゃない…。
入れ替わってるって言われても、疑わない…。
なんで、なんて変わってしまったんだ…?
その日の夜、俺は無理矢理ウェンティに抱かれた。
抵抗もできないまま、神の番にされた。
一夜にして…子を孕んだ…。
ウェンティ
ウェンティ
もう、逃げられないよ。
ずっと一緒にいてね?
(なまえ)
あなた
………。
こんなことになるなら、モンドでずっと補佐をしていたかった…。

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