その日から煙緋の所に泊まることになり、それと同時に往生堂の仕事をやめた。
俺は、どうすれば…。
煙緋達にも迷惑になる…。
隣国に逃亡するか…いや、またついてくる…。
最悪…自殺するしか…。
煙緋Side
あなたが弱音を吐いた…。
しかも、主語が"私"だ。
恐怖で精神的に限界だったのだろう…。
その時、突風が吹いて窓が開いた。
私は咄嗟にあなたを抱きしめてそう言った。
私の腕の中にいるあなたは微かに震えて涙をこぼしていた。
あなたは一筋の涙を零していた。
その瞬間、また突風が吹いた。
そして2人は消えた。
よく見ると、雷元素の札のようなものがあった。
あの子を救いたい。
彼女に自由を与えたい。
今から、私のできること…。
私はそう言って家を出た。
煙緋Side終わり
ウェンティはそう言いながら俺の足に鎖付きの枷をつけた。
ウェンティはそう言って出ていった。
俺はすぐに剣を取りだし、鎖を壊そうとしたが壊れない。
次に雷元素で焼き切ろうとした。
でも、やはり無理。
私の居場所は…何処なんだ…。
誰か…悪魔でも、神でも、罪人でも、なんでもいい…。
こんなの…生き地獄だ…。
誰か…助けて…。
産まれが違うなら、兄や弟がいたなら、俺が本当の男なら…どうなっていた…?
もう…嫌だ…疲れた…。
もう…死んでしまいたい……。
私は剣をとって、自身の首に当てた。
そして、斬ろうとした。
でも、切れなかった。
邪魔された。
腕を掴んで阻止してきた鍾離さんがそこにいた。
なんで此処にいるの…?
なんで邪魔するの…?
一目惚れ…?
なんで、そんなに執着するんだ…?
一目惚れ…?
俺より可愛い子いるだろ…。
鍾離さんはそう言いながら涙を拭ってくれた。
その時、ウェンティが帰ってきた。
俺が怯えていると、ウェンティが近づいて来た。
もう、皆を巻き込まないために…俺が犠牲になれば…。
鍾離さんはそのまま帰った。
家系の次は神に囚われるのか…。
結局、犠牲に変わりないじゃないか…ウェンティ。
ウェンティは俺の意見を聞かずに、そのまま押し倒した。
そして、服を脱がしていく。
違う…俺が怖かってるのはウェンティ自身だ…。
俺が知ってるウェンティじゃない…。
入れ替わってるって言われても、疑わない…。
なんで、なんて変わってしまったんだ…?
その日の夜、俺は無理矢理ウェンティに抱かれた。
抵抗もできないまま、神の番にされた。
一夜にして…子を孕んだ…。
こんなことになるなら、モンドでずっと補佐をしていたかった…。
















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!