第33話

33.再会
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2024/06/10 13:28 更新

パクノダ率いるあなたの下の名前、ゴン、キルアはリンゴーン空港に到着した。

クラピカはあなたの下の名前の姿に一瞬安堵するも、またすぐに気を引き締めた。
クラピカ
クラピカ
止まっている飛行船に乗れ。
行き先はもう伝えてある。
クラピカが周りを注意して見ていると、遠くからヒソカがやって来るのが見えた。

ヒソカ
ヒソカ
やあ…♡
パクノダ
パクノダ
なんで来たのよ!!
ヒソカ
ヒソカ
安心しなよ。
影武者を置いてきているから…♦︎
あなたの下の名前、よくイルミから抜け出せたね。
平手打ちも見事だったよ…♡
キルア
キルア
…!!兄貴がヒソカに扮してたってのか!?
ヒソカの登場に動揺を隠せない周囲とは裏腹に、
あなたの下の名前はとても冷徹な表情をしていた。
(なまえ)
あなた
ヒソカ…見てたんだ…
はぁと短いため息を漏らし、
力のない目をキルアに向けた。
(なまえ)
あなた
キルが前に言ってた通りだったよ。
わたしはもうイルミに会っちゃだめだったの…言うこと聞かなくてごめんなさい。
キルア
キルア
……
キルアには具体的に何があったか分からなかったものの、あなたの下の名前の表情を見ていると酷くやるせない心持ちになった。


ヒソカは電話をしはじめた。


相手は勿論、クラピカであった。
ヒソカ
ヒソカ
約束通りクロロを渡してもらおうか…♡
クラピカ
クラピカ
その前に場所を移動する。
皆と同じ飛行船にお前も乗れ。
ヒソカ
ヒソカ
はいはい…♧

離陸する2船の飛行船。


全員が緊迫した様子の最中、ヒソカだけが愉快にトランプをして楽しんでいた。



地上に降り立った2船の飛行船。


岩肌の荒々しい殺風景な空間。


風もぴたりと止み、空一面を覆った薄い雲が


月の輪郭を霞ませている。


私たち以外、生き物の気配は何処にもない。


飛行船から全員が地上に降り立ち、向かい合った。


少しの沈黙がより緊迫した雰囲気を増長させる。


そして、クラピカが口火を切った。
クラピカ
クラピカ
よし、交換開始だ!

ーそこからの展開は早かった。


フィルムのコマ落としをした映像を見ているかの如く、

あなたの下の名前はクラピカに飛びついていた。

クラピカはそれを両手で受け止めると、

ふたりはぴったりと抱きあった。

(なまえ)
あなた
ただいま…!
会いたかっ…た…!!
クラピカ
クラピカ
っ、私もだ…!


溢れてやまないあなたの下の名前への想い。


少し遅れて、あなたの下の名前の淡い髪の香りがそっと鼻を打つ。


ずっと待っていた……


この時を、

この瞬間を、

この温もりを、

この香りを、

この声を…



"もう2度と離さない"


クラピカはそう強く心に誓い、ぎゅっと抱きしめた。


その時、ヒソカのクロロに対する禍々まがまがしい殺気を感じ、腕のなかにいるあなたの下の名前を抱き上げて
そのまま飛行船に乗り込んだ。

(クロロside)

ヒソカ
ヒソカ
ずっと待ってたよ。この時を…♡
もうこんなもの必要ない…

ヒソカは背中からフェイクの蜘蛛の入れ墨を取ってみせた。
ヒソカ
ヒソカ
これでもう、仲間割れじゃないから、
遠慮なくやれるだろう?♧
クロロ
クロロ
フッ……なるほど。
団員じゃないなら話せるな。
俺はお前と闘えない。…というより、闘うに値しないと言っておくか。
俺は奴に"律する小指の鎖ジャッジメントチェーン"なる鎖を心臓に刺されて、もう念能力を全く使えないんだ。
ヒソカ
ヒソカ
………
即座にあなたの下の名前の方を見たが飛行船は既に飛び立っていた。
クロロ
クロロ
お前はあなたの下の名前の能力を知ってたんだな。
足りなかった点としては、鎖野郎の能力を熟知できていなかったこと…だろうな。
考えが甘いな。
壊れたおもちゃに興味のないヒソカは、

そのままクロロの前をあとにしたのであった。
(クラピカside)

飛行船のなかでクラピカはゴン、キルア、レオリオと互いに目を合わせた。
クラピカ
クラピカ
素敵な仲間を持てた。
ありがとう。
感謝する。
キルア
キルア
おう!
ゴン
ゴン
久しぶりに全員集合だね!!!
レオリオ
レオリオ
ああ。本当よかったぜ!!

皆、全身が充足感でみなぎった顔をしていた。


すると腕のなかにいたあなたの下の名前がやっと顔を上げ
クラピカのことを見つめた。

そのふたりの顔のあまりの近さに、キルアとレオリオは何かを察して席を外した。

(なまえ)
あなた
…クラピカ?
クラピカ
クラピカ
なんだ?
(なまえ)
あなた
……ぎゅって、して?
クラピカ
クラピカ
ハグ、…だけでいいのか?
(なまえ)
あなた
…!!
そう言うとクラピカはあなたの下の名前の前にひざまずき、

あなたの下の名前の左手の甲をゆっくりと自身の唇に持っていった。



そして優しく口づけをした。



クラピカ
クラピカ
……貴方の人生を私にくれないか?


吸い込まれそうになる、あなたの下の名前を見る真っ直ぐな瞳に、

あなたの下の名前はぽろぽろと涙が溢れ出てきた。



嬉しかった。

今は泣いてる場合じゃないって

そう思えるのは、

貴方に出会えたから…

恋を知ったから。

(なまえ)
あなた
……おねがい、します。

ふたりはまた抱き合った。

そして互いに寄せ合うようにそっと唇を重ねた。

その瞬間に言葉を交わすことでは決して伝わらない何かが光って消えた。

それは映画のワンシーンのような美しいキスだった。
レオリオ
レオリオ
…えぇーっと、、
そろそろ終わりましたかね?

痺れをきらして割り込んだレオリオ。

キルアも咳払いしながら戻ってくる。
クラピカ
クラピカ
…ああ。こういうことだ。
よろしくたのむ。
レオリオ
レオリオ
見せつけて楽しいですか!
全く、お子ちゃまたちは…!
(なまえ)
あなた
…みんな、本当にありがとう。

それはふわりと皆を包み込むような満面の笑みだった。

あなたの下の名前の笑顔はどうしてこれほど周りを幸せにさせるんだろうか。

皆がほっこりとして顔を見合わせた。
ゴン
ゴン
帰ったらお祝いしなきゃだねー!!!
レオリオ
レオリオ
よし!何でもつくってやる!
何がいい!!子供たちよ!
キルア
キルア
レオリオの料理イマイチなんだよな〜
レオリオ
レオリオ
うるせー!お前だってロクなもんつくれねぇだろ!!
クラピカ
クラピカ
(そうか。これで…よかったんだ。)


目の前にあったのは、いつもの平和な日常であった。

隣を見るとあなたの下の名前が楽しそうに大笑いしている。

クラピカは自分の求めていたものが何なのか、

やっと分かった気がしていた。

そしてあなたの下の名前の手を握りながら、その幸せを噛み締めた。

endにしようかとも悩みましたが、

まだ書きたかったので番外編で続けさせてもらいます♡

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