第8話

コンクリート出身
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2024/06/03 05:42 更新
牛島「俺に何か用か」

うおおおおおおお!!身長たっっっっっっか!?
体でっっっっっっか!?

日向「ジャパン!!」

地味にジャパン呼びしてるの面白いな


牛島「用が無いなら行く」

予想外の人物の登場に固まっていた私たちを見かねたのか、牛島はフイっと踵を返して走ろうとしたがすかさず影山が呼び止めた

影山「俺達烏野から来ました。白鳥沢の偵察させてもらえませんか」

『(あぁ〜言っちゃった)』

まさかの言葉に翔陽とやっちゃんもギョッとした様子で影山を見つめている

牛島「烏野…好きにしろ。お前達の実力がどうであっても、見られることで俺達が弱くなることは無い。」

ウシワカの言葉にその場の空気がピシッと凍った気がした

牛島「見たいならついて来ればいい。ついて来られるなら」

ウシワカの挑発に翔陽と影山はまんまと乗り、すでに準備運動を始めていた

ちなみに私もしてる
だって行きたいもん

谷地「え!!あなたの下の名前さんも行くんですか!?」

『うん行きたいし!!でも翔陽たちについていける自信はないから爆速でタクシーを………』

谷地「私のじ、自転車ある、、ます!良かったらどうぞ!!」

そう言ってやっちゃんはマンションの近くから自転車を持ってきてくれた

『え、まじ!?神様だ〜!ありがたく使わせてもらいます!!!』

谷地「生きて帰ってきてね…!」

『死ぬことはないと思うけど…じゃあまた明日!』

そう言ってフライングしただの何か揉めている翔陽達を追い越して、ウシワカの背中を追いかけた











『着いた…はぁ…』

自転車で追いかけてきたのに息切れしてるってどういうこと!?速すぎるっ…

一方翔陽達は白鳥沢の敷地の広さに大大興奮した様子で走り回っていた

あいつ達はこのまま迷うと思うから、ほっといて自転車隠しに行こ…



こういうのはコソコソしてると逆に怪しまれるって進研ゼミで習ったから!!(習ってません)
そう自分に言い聞かせて、だだっ広い駐輪場に堂々と自転車を置こうとした

その時


???「おい、それ他校のジャージだよな」

私は背後から聞こえる声にぴしりと固まった
バレたようです、、
おいコラショ!話が違うぞ!?

???「?聞こえてないのか」

やばいやばいやばいどうする?どうする私!!
そうだ!つっきー遭遇事件と同じように乗り切ろう!
謝罪→土下座→謝罪→逃げる 完璧だァ!

『誠に申し訳ごz

そう言いながら後ろを振り返った私は固まった


だってそこには







白鳥沢の正セッター






白布賢二郎が立っていたのだから














『あ、えと、その』

やばいかっこよすぎて言葉が出てこない
超絶美形なんですけど!?おい聞いてるか政府!!人間国宝にすべきですよ!!

白布「…………」

なんで何もいわないんでしょうか!?
気まづい!!!追い出すなら追い出してくれ!
しらぶんぶんに追い出されるのなら本望です!!

『あ、の…?』

白布「…………っ……」

『え…?』

私が声をかけてもしらぶんぶんはこっちを見つめるだけで口を開かない

ほんとになんも言わないんだけど、なんか固まってるし?
あと心做しか顔が赤い……気がする

なんかよく分からないけど、チャンスじゃない?
逃げていいかな
そろそろ翔陽達も体育館につく頃なんだよね…
よし、逃げよう!


『なんかすみません!また…決勝で会いましょう!』

そう言い残して私は猛ダッシュで体育館へ向かった




白布「チッ…なんだよ、これっ……」

駐輪場に1人残された白布賢二郎は経験したことの無い胸の痛みに向けて、何故かイライラした様子でそう呟いた


「おもしろいもんみーちゃった♪」


もちろん影から覗いていた赤髪の存在に気づくこともなく















日向「見える??ウシワカ見えるか!?」

影山「うっせぇ押すな!!」

『ちょっと2人とも静かに…!!』

牛島「遅かったな」

どこに行っても揉めてるんだなぁ
溜息をつきながら呑気にそんなことを考えていたから、突然現れたウシワカの声にビクンと身体を震わせた

影山「!俺は烏野高校の影山です。偵察してもいいですか」

牛島「カゲヤマ……北川第一か」

影山「!!はい、白鳥沢ココを受けて落ちました」

牛島「だろうな。中学のお前の試合を見た覚えがある」



牛島「エースに尽くせないセッターは白鳥沢ウチには要らない」


高校生とは思えない威圧感を放ちながら牛島はそう言った

影山「!……………」

しかしそんなものを無視するように吹き出しのは翔陽だった

日向「ブハッ確かにお前"尽くす"って感じじゃねぇな!!」

影山「あ゛!?」

日向「でもそれだと大王様もだよな」

『そうだね。県内最強セッターなのに」

牛島「及川…やつは優秀な選手だった、白鳥沢ウチに来るべきだった」

影山「…及川さんならエースあなたに尽くすってことですか??」

牛島「及川はどこであろうとそのチームの最大値を引き出すセッターで、優秀な苗にはそれに見合った土壌があるべきだ。

痩せた土地で立派な実は実らない」


日向「痩せた土地??どういう意味ですか?」

牛島「? 青葉城西は及川以外全員弱いという意味だ」

ウシワカは当たり前だろうとでも言うようにそう口にした

私がこのシーンを初めて見た時は心底イラついた
もし目の前にウシワカがいたら絶対に言い返してやる、そんなことも思っていた

でも私は今何も言わない

いや、言えない

だって私の横にいる日向が、まるで小さな巨人のような威圧感を放っていたから



日向「青城が"ヤせた土地"なら俺達はコンクリートか何かですかね??」

淡々と告げる日向にウシワカも私も影山も釘付けになった

牛島「何か気にさわったのなら謝るが、青葉城西に負け県内の決勝にも残れない者が何を言ってもどうとも思えん」

その時、ダダンと音を立ててバレーボールが飛んできた

「すまん取ってくれー!」

高く飛んできたボールを取ろうとウシワカは軽く地面を蹴り手を伸ばした


しかしウシワカが取るよりも早くボールを手にしたのは翔陽だった

牛島「(コイツ…!!確かに俺の後ろに居たはず…!?)」

ウシワカの何が起きたのかわからないという表情に思わず口の端が上がった


「コンクリート出身、日向翔陽です

あなたをブッ倒して全国へ行きます」


砂埃を立て着地した翔陽は、まっすぐとウシワカを見つめそう言った







『そ、そろそろ帰らないと怒られるよ」

日向「そうだな!中身を見せてくれてありがとございました。失礼します」

影山「あの、及川さんが県内で最強のセッターならそれを超えるの俺なんで」

牛島「お前の名前はなんだ」

さすがに居心地が悪すぎたので帰ろうとすると急に声をかけられた

『っ!あなたの名字あなたの下の名前…です』

質問に答えて何故かウシワカを睨み続けている翔陽達をつれて白鳥沢を出た





ずんずんと足を進めていると影山が口を開いた

影山「まぁ実際には白鳥沢に勝てない青城に勝てない烏野おれたちだけどな」

『どっちも倒せばカンケーない…でしょ!!』

影山・日向「おう!!」

日向「だから東京に行く。強くなるには強ぇやつとんのが1番だろ」






〜翌日〜

ついにきた


先生「ハーイじゃあテスト返すぞー」


勝負のときが

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