学校中のブレーカーを落として、流星群を見せましょう?
苺がすらすら話していったと思ったら、出してきた案はこれだ。
確かにこの学校近辺には住宅地はなく、深夜は星が良く見えるが、学校の明かりがあると話は別だ。
台本『星降る夜に』は、星がキーワードとなっていて、クライマックスの部分で流星群が来たら確かに大盛りあがりだ。
…しかし、
現実はそんなに甘くない。
苺は少し笑って蜜柑を真っ直ぐみて言った。
ブレーカーの話をしたときより驚いた。
フリーズしながらも命音が星を反射でみる。
『演劇部の蜜柑』こと星は真っ青になっていた。
星は慌てて割って入る。
星の今の怒り方は完全にお母さんの怒り方だった。
命音は驚きで再びフレーズ。
職員室の一角は修羅場と化していた。
返事も息ぴったりである。
と、いって苺がわざとらしく命音に目配せをした。
その時2人は悟った。
このために命音を連れてきたのだと。
先生の秘密を聞かせて、そしていつでも言いふらせる状況にする。
いわば人質だ。
星は少し苺を睨んでから、はぁ〜…とため息、
何とか頷いたのだった。
苺は獲物を仕留めたような目で
と笑った。














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!