お父さんの手から投げられた茶碗を新品のスクバで受け止める。
少し破けた。
1mmも思ってないことに、ごめんなさーい。
わたしは足元に落ちたスマホを持って玄関のドアノブを握った。
また、顔の横にコップが飛んできた。
当たらなくてよかった。
塾は行ってない。
学校は不登校。
友達もいない。
昨日入ったバイト代、お父さんに取られると思って、隠しておいた分だけなら残ってる。
取り敢えずコンビニでピンモンを買ってきた。
冷たすぎて、頻繁に持つ手を変えないと指が痛くなる。
ピンモンって、甘ったい。
でも一瞬でもハイになれるから、何回も飲んじゃう。
太陽ギラギラ、お日様こんにちは。わたしだよ‼️
⬆こんな感じ
要約すると、
・行くとこなし
・帰るとこなし
・金なし
・意気地なし
ってこと!!
人生って、もっと、こう、破滅的な出会いがあったりしても…
きまず。
あ、え、?
同じ制服…あーーーーーー…っ、登校中ですかあ…。
ネクタイの色、青、わたしと同じ1年生。
そして極めつけにネクタイの柄。
青いチェックの柄は1年2組なんだよなあ…。
うん、ガッツリ目ェあってるね。
見たことねえこいつ…。みたいな目で見られてます。うん。
言語の思考とは裏腹に、わたし想像以上に青ざめていたと思う。
破滅的な出会い、しちゃった…












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。