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第1話

サボり魔と言う名の天才
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2025/10/20 22:00 更新







その日も、あいつはボクより先に屋上にいた











鳴海弦
またサボりか






「あ~鳴海隊長こそサボりじゃないですか〜」






そう笑いながら、返事をするお前






もう慣れたもんだと言わんばかりに顔も向けやしない







鳴海弦
今日のボクは下っ端の訓練に付き合ったあとの休憩中じゃボケ





後ろからチョップを食らわし



背中合わせのベンチに座る





わざとらしい「いった〜い」とかいう主張は置き去りに





ゲームの画面を開く







その後ろでなにかの容器の蓋を開けて


バリボリとなにかを噛み砕くお前





なんだそれ、問うと



決まってラムネだ、と返してくる








鳴海弦
ラムネはそんな音しない





この返事も、いつもと同じ








ロード待ちの間、ちょっと後ろを振り向けば






やり返しと言わんばかりにチョップを構えていた








鳴海弦
遅い




お返しにチョップをまた食らわせる





そう言えば






お前の目っていつみても綺麗だよなその金色








と言ってやれば





「わぁお世辞が上手になったね〜」





と、嬉しそうに笑う









長谷川いわく




ボク並の問題児で、優秀なやつで



遅刻無断欠勤の常習犯







報告書は真面目に書くけど


時と場合によってはボク以上の問題児で手を焼く





と言っていた




















そりゃあ、その体じゃ


遅刻無断欠勤にも納得だ





























【第1部隊人事名簿 No.15871227】







霜羽 あなたの下の名前





日本防衛隊第1部隊所属

鳴海弦直属小隊所属



解放戦力 81%


専用武器 双剣および同武器を組み合わせて使える弓










特筆事項


黒髪に特徴的な金色の目

遅刻無断欠席の神とも言われている

明るい性格だが、辛辣なときもある

現場では真面目、基本的には

鳴海隊長直属小隊の中では

というか小隊長クラスと比較しても

第1部隊内の解放戦力ランキングは2位

























鳴海弦
もっと、アイツのことを分かってやってればよかった


あいつの人事ファイルを見返すたびに思う




今更の、後悔だがな


























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