🐥

本当に僕って嫌なやつだよな…。


シャワーを浴びながら、さっきのことを思い出す。


僕があなたに立たせてって頼んだのに…


あなたの手を僕の方に寄せて抱きしめるなんて…


本当に嫌なやつ。


先生としても人としてもこんなことをするなんて…


ありえない。





















あの時、分かってた。
　

そんな事しちゃいけないって。


なのに…

はぁ…僕は何してんだよ。































そして、風呂から出て寝室に向かった。


すると、ベッドの上でまだ起きているあなたを見つけた。


なんで、まだ起きてんだよ…。


とりあえず、


明日も学校だから早く寝ろってことを伝えた。


すると、

なんてことを言うんだ。


その言葉を聞いて、思い出す僕は


あの時からずっと変わってない。


なんで、重ねてしまうんだろう。


もう終わったことなのに…。


でも、僕は忘れられていないってことを分かってるくせに


あなたの隣に行くんだ。
















あなたは、恥ずかしいのか僕に背を向けた。


なんか寂しく感じる。


もう…嫌だよ。


なのに、言ってしまった。


弱い自分に負けて、

僕は弱くて悪いやつなんだ。


僕があなたにこういうことをする理由はもう分かってる。


早く忘れなきゃいけない。


あなたとあいつは違うのに…


まだ忘れられない弱い自分が僕は大嫌いだ。

あなたに迷惑をかけたくない。


だから、何もなかったかのように


偽りの笑顔を見せるしかないんだ。