第32話

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2021/11/13 15:04 更新
あなた
えーっと………どういうことです?
召使いの腕に抱かれた小さな体を見ながら問う

チェカではない
15年間一緒に暮らしてきた第2王子だ
召使いA
それが………私達もさっぱりで……
召使いB
あなた様が病み上がりだったので
かわりに私達がレオナ様を起こしに行ったら
召使いB
こんな状態でして…………
召使いが説明している間も
お兄様はずっとビクビク震えながら
爪をたてている
あなた
(クンクン
あなた
この匂い……………
あなた
何かの薬をかぶってしまったのかしら……
お兄様の髪はなんだか独特な匂いがした
この薬草がいくつか混じった匂いは
薬以外考えられない

そっと触れば
まだ濡れている感触がする

様子からして
精神まで幼児化してしまったのだろう
レオナ
!!
あなた
あっ、すみません
あなた
びっくりさせてしまいましたか?
レオナ
………………っこ
あなた
はい?
レオナ
だっこ……
あなた
えっ?だっ、抱っこですか?
お兄様は両手を広げながら
私のほうに伸ばしてきた
あなた
分かりました………はい
レオナ
ん………
お兄様は落ち着いた様で
丸めていた尻尾を少し揺らした
あなた
……ハハッ、甘えん坊ですね














召使いに調べさせたところ
どうやら魔法薬の部屋の薬が一つ無くなっているとの事だった
それの名前が''若返り薬''
絶対にそれだろう

昨日お兄様が濡れて不機嫌そうに部屋から出た所を見た者がいるのだし
あなた
しばらくは面倒を見た方が良さそうね
あなた
ファレナお兄様達もいないし……
近くにあるカレンダーを見ながらそう呟く

ファレナお兄様達は
しばらく隣国に行くことになった

私達は特に用も無いので
城の事を任されていた
アインス
お父様………?
あなた
うん………色々あってね
レオナ
おとうしゃま?
あなた
…………アインス。この姿の時はレオナ様って呼んだほうが良さそうよ
アインス
はい
アインスに言いながら
腕の中のお兄様を撫でる
あなた
そろそろ魔法の練習時間でしょ?
あなた
先生を待たせないようにね
アインス
はい……行ってきます
アインスを見送ると
部屋の中にはお兄様と私しかいない
レオナ
ふぁ~…………
あなた
眠いですか?
レオナ
うん………
目をウトウトさせながら
私の服を小さな手で握った
握ったと思えば
すぐに寝息が聞こえてくる
あなた
…………こう言うところは変わらないですね
少し可愛く感じてしまい
笑みを溢しながら
小さな体の体温と一緒に
眠りに落ちた

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