1人で住むには無駄に広すぎるリビングで
お湯が湧くのを二人で待っているときに 、
ふと怪盗さんが話しかけてきた 。
やばい 、名前言っちゃったよ …
悪用されたりしないといいけど…
ふふん 、と満足そうに鼻を鳴らす…
ひ 、雲雀さん ??
…
本当に話を聞いていたのか
返事をしたすぐあとにコーヒーを口にする雲雀さん 。
私も飲もうかな 、なんて呑気なこと考えていたら
雲雀さんがなにやら難しそうな顔をしていることに気づいた 。
なんだ 、そっちから聞いてきたのに
私の質問には答えないのか 。
…嘘をつくのが下手な雲雀さんだから分かるけど 、
この高級住宅地に来たのは美術品のためじゃない 。
だってこの住宅街には美術館なんてのは一軒もない 。
…
そう言って本当に嵐のように去っていった雲雀さん 。
窓から飛び降りる姿を見ると 、やっぱり
" 本物の怪盗 " という感じがして少しかっこいい 。
明日一限あるのにもう2時なんだけど…
大学休もっ 、












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!