1時間後
おらふくんが急にびっくりしてその声にびっくりする
見たい映画があったんだよね、と付け足す
イケメンすぎる、スパダリだ(?)
子供扱いされるのは慣れていない
なでなでしてくれることも滅多にない
でも、もう子供扱いしてもいいのはおらふくんだけ
優しく撫でてくれるおらふくん
それだけで愛を感じるから
これがプロポーズみたいな告白だったことに気づき、小声だが頬が赤く染る
頬が赤く染っていることがバレて余計に赤くなる
天然なのかデリカシーがないのか、ほんとに深い意味はなさそうな顔で首を傾げている
まだ頬が赤いことがバレないようにおらふくんの前に行き腕を...手を握りながら足早に歩く
無意識に繋いでいたことに気づき顔の温度が急上昇する
今言った言葉を思い返して絶対焦っていることが分かる
恥ずかしさと思考をまとめるため止まる
色々と思い返し恥ずかしさで涙目になる
赤く染った頬に手が触れ身体が反応する
真っ白になった頭を叩き起すかのように恥ずかしい思い出が流れてくる
きっと今、おらふくん好みの顔になっている
この言葉にどれだけの思いが詰まっているだろう
俺はただ照れる
周りを見ると結構注目を浴びていて、現実に引き戻される
こういうところも好き
なんて恥ずかしくて直接言えないけど
いつか伝えたい
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!