第4話

言葉の真意
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2023/08/10 10:10 更新
ーカフェにてー
俺はウパさんと約束した時間と3分も早くカフェに着いてしまったため、昨日のことについて少し整理することにした。
まず、ウパさんは、「他の人もちゃんと見た方がいい」と言っていた。それはそうだ。間違ってはいない。例えレイラーさんの事が好きでも、めめ村メンバーは大切な友達であり仲間だ。放っておくのは人としても良くない。
だが、引っかかるのはその次だ。
「特にめめさんとか…」。
この言葉だけはどこか引っかかる。
何故めめさんなのか?村長だからか?
レイラーさんの恋でめめ村メンバーを捨てないように心配されているということなのか?
どちらにしても真意が読めない。
iemon
iemon
マジでわっかんねぇな…
そう言葉を漏らしていると、背中を軽く叩かれた。
ウパパロン
ウパパロン
ど〜もっ!
奢られに来たウパパロンで〜す!
iemon
iemon
奢りませんよ
ウパパロン
ウパパロン
なんでっ!?
iemon
iemon
嘘です嘘ですw
とりあえず席とりましょう。
ウパパロン
ウパパロン
それもそうですね!
俺は入口の店員さんに「2名で。」と軽くハンドサインをしながら席に向かった。
ウパパロン
ウパパロン
それで…
ウパパロン
ウパパロン
今日呼んだのは昨日の事ですかね?
そうウパさんに言い当てられ、俺は少し焦りを覚えた。何でもお見通しなのか。
iemon
iemon
流石ですね、当たりです。
iemon
iemon
昨日ウパさんが言ってた、言葉の真意を知りたくて。
淡々とした言葉で問いかける。
ウパパロン
ウパパロン
言えません。
平坦なトーンで、重苦しい言葉がウパさんから吐かれる。ウパさんらしくない声で、そう、俺の問いを一蹴する。
iemon
iemon
え、なんで、…
ウパパロン
ウパパロン
言えないです。
変わらずウパさんは言葉を続ける。
ウパパロン
ウパパロン
iemonさんには、言えない。
ウパパロン
ウパパロン
俺が言っちゃダメなんです。
ウパパロン
ウパパロン
それでiemonさんが言葉の意味を理解したとしても、それは単なる納得に過ぎない。
ウパパロン
ウパパロン
俺は、iemonさん自身に気づいてもらうのが、あの人の幸せだと思うんです。
ウパパロン
ウパパロン
だから口を閉ざさせてもらいます。
ウパパロン
ウパパロン
すみません。
iemon
iemon
確かに、ウパさんの言っていることは間違っていない。ウパさんの言葉は、ウパさんの言うある人の心情を言語化したものだ。俺がその意味をウパさんに教えて貰っても、その人の心をしっかり分かったことにはならないんだ。
iemon
iemon
…そうですね、こちらこそすみません。
iemon
iemon
でも、言ってくれてありがとうございました。
ウパパロン
ウパパロン
約束通り奢ってもらいますよ!
iemon
iemon
はいはい、何がいいですか
ウパパロン
ウパパロン
それじゃあー…
何気ないいつもの会話に戻り、俺は再度ウパさんとの会話を整理する。
俺はどうすればいいのだろうか、結局分からなかったが、それでもいい。
俺がその時気づけばいいのだから。
だから今は、レイラーさんへの恋心を大切に、そして、他メンバーも大切にしよう。そう、思った。

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