ーカフェにてー
俺はウパさんと約束した時間と3分も早くカフェに着いてしまったため、昨日のことについて少し整理することにした。
まず、ウパさんは、「他の人もちゃんと見た方がいい」と言っていた。それはそうだ。間違ってはいない。例えレイラーさんの事が好きでも、めめ村メンバーは大切な友達であり仲間だ。放っておくのは人としても良くない。
だが、引っかかるのはその次だ。
「特にめめさんとか…」。
この言葉だけはどこか引っかかる。
何故めめさんなのか?村長だからか?
レイラーさんの恋でめめ村メンバーを捨てないように心配されているということなのか?
どちらにしても真意が読めない。
そう言葉を漏らしていると、背中を軽く叩かれた。
俺は入口の店員さんに「2名で。」と軽くハンドサインをしながら席に向かった。
そうウパさんに言い当てられ、俺は少し焦りを覚えた。何でもお見通しなのか。
淡々とした言葉で問いかける。
平坦なトーンで、重苦しい言葉がウパさんから吐かれる。ウパさんらしくない声で、そう、俺の問いを一蹴する。
変わらずウパさんは言葉を続ける。
確かに、ウパさんの言っていることは間違っていない。ウパさんの言葉は、ウパさんの言うある人の心情を言語化したものだ。俺がその意味をウパさんに教えて貰っても、その人の心をしっかり分かったことにはならないんだ。
何気ないいつもの会話に戻り、俺は再度ウパさんとの会話を整理する。
俺はどうすればいいのだろうか、結局分からなかったが、それでもいい。
俺がその時気づけばいいのだから。
だから今は、レイラーさんへの恋心を大切に、そして、他メンバーも大切にしよう。そう、思った。








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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!