かつて、怪我をした兄に向かって言った言葉。
まさかここで返されるなんて…
手当する間は互いに無言。その間、チラリと机の上を覗き見る。
山積みにされた書類は全てひまわり銀行、すなわち宝条に関するもの。
ようやく兄の仕事が1つ終わるんだ、という少しだけ安心した気持ち
同時に、親友を失う覚悟を持たなければいけなくて。
結局、兄のお荷物になってるんじゃないか、って不安になる。
もし私がいなければ、また別の結末を迎えられたんじゃないかな…
あの日…
小学校から帰宅して、
そこには既に母の姿はなく、
私は外に出かけた
その途中、学校帰りの姉に会った。
これが、
なんてことない会話が、
最後だなんて思いもしなかった
家に帰ってきて、
眠ったままのお母さんとお姉ちゃん
血まみれのお父さん
潰されて赤く染まったプレゼントを見た時
私の中で何かが変わったのかもしれない












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。