僕は今、とある交差点に来ていた
それは僕にとって…いや、僕たちにとって
自分たちの人生が180度変わった運命の場所である
なんで僕がそんなところに来ているのか…
それは、今日で"あの事故"から10年経つからだ
僕たち"4人"は小学生の頃からの友人だった
中学に上がっても、それは変わらなかった
高校は皆で同じ高校に受かるように頑張って勉強した
なのに…問題はその高校時代に起きたんだ
"クロノアさん"と呼んでいる友人が
外出先の交差点で信号無視した車に轢かれたのだ
当時、友人4人のうちの1人は一緒にいたが、
事故を目撃しながらクロノアさんを助けなかった
…いや、正確には助けようとして間に合わなかった
だから僕はクロノアさんが事故に遭った不安から
その友人に強く当たってしまったんだ
その時にすぐに謝れば…
"彼はあんなことにならなかった"
僕の目からポロポロと涙が溢れる
自分が犯した己の罪を僕は償わなくてはならない
でも、彼がいない今…僕はどうすればいいんだ
彼は小学生の頃からの4人の友人の1人で、
昔から何にも怖がらず突っ込んでいく特攻隊長だ
"ぺいんと"ーーー。
僕のせいで皆の前から姿を消した友人のあだ名だ
明るくて、場を盛り上げるムードメーカーで…
僕は彼のそばにいることが幸せだったんだ
でも、あの日を境に…
ぺいんとさんは僕たちの前から姿を消した
僕は自分のせいでぺいんとさんが姿を消したと
あの時からずっと悔やんでいる
彼が事故に遭い、足を怪我したクロノアさんだ
トラゾーさんと同じ質問をしてきたクロノアさん
僕はトラゾーさんに言ったことと同じくことを
クロノアさんにも包み隠さず伝えた
僕はクロノアさんが言ってる言葉が理解ができない
だって、僕がぺいんとさんを取り戻すとか…
そんなのできるわけがない
自分で放った言葉で彼を傷つけたのに…
ドサッ
近くで何かの袋が落ちる音が聞こえた
僕は気になって、音がした方向に振り返った
目の前の光景に僕は自分の目を疑った
目線の先には袋を落とした年が同じくらいの青年
片目は前髪で隠れ、染めたオレンジ色の髪
そして…人生で1番"見慣れた顔"
僕が大好きでずっと会いたかったぺいんとさん
10年ぶりに見た彼は、大人になっててイケメンだった
ここは僕たちにとって、"運命の場所"
また新たな運命が…僕たちの人生を狂いに狂わせる
















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!