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第1話

運命の場所
892
2024/03/20 08:00 更新





sn
sn





僕は今、とある交差点に来ていた

それは僕にとって…いや、僕たちにとって
自分たちの人生が180度変わった運命の場所である

なんで僕がそんなところに来ているのか…
それは、今日で"あの事故"から10年経つからだ
sn
sn
僕があんなこと言わなければ…
僕たち"4人"は小学生の頃からの友人だった
中学に上がっても、それは変わらなかった
高校は皆で同じ高校に受かるように頑張って勉強した

なのに…問題はその高校時代に起きたんだ
"クロノアさん"と呼んでいる友人が
外出先の交差点で信号無視した車に轢かれたのだ

当時、友人4人のうちの1人は一緒にいたが、
事故を目撃しながらクロノアさんを助けなかった
…いや、正確には助けようとして間に合わなかった

だから僕はクロノアさんが事故に遭った不安から
その友人に強く当たってしまったんだ

その時にすぐに謝れば…
"彼はあんなことにならなかった"
sn
sn
…なんでいなくなるの…
悲しませないって言ったじゃん
あの言葉は嘘だったの…?
僕の目からポロポロと涙が溢れる

自分が犯した己の罪を僕は償わなくてはならない
でも、彼がいない今…僕はどうすればいいんだ
tz
tz
しにがみさん?
sn
sn
……"トラゾーさん"…?
彼は小学生の頃からの4人の友人の1人で、
昔から何にも怖がらず突っ込んでいく特攻隊長だ
sn
sn
なんでトラゾーさんがここに…?
tz
tz
いや…たまたま通りかかったら
しにがみさんの姿が見えたんですけど…
大丈夫ですか?
sn
sn
…僕はどうすればいいんですか…?
tz
tz
どうすれば…とは?
sn
sn
僕があの時すぐに謝らなかったせいで…
強くあたったせいで……彼を…
"ぺいんとさん"を苦しませてしまった
僕はどうすればいいんですか…?

"ぺいんと"ーーー。


僕のせいで皆の前から姿を消した友人のあだ名だ
明るくて、場を盛り上げるムードメーカーで…
僕は彼のそばにいることが幸せだったんだ

でも、あの日を境に…
ぺいんとさんは僕たちの前から姿を消した

僕は自分のせいでぺいんとさんが姿を消したと
あの時からずっと悔やんでいる
tz
tz
…俺もぺいんとから聞いてないから
本当のことは分かんないけど
でも、あいつのことだから
きっと何か理由があると思うよ
sn
sn
そう…ですよね…
kr
kr
しにがみ君?
sn
sn
クロノアさん…
彼が事故に遭い、足を怪我したクロノアさんだ
tz
tz
クロノアさん、外出て大丈夫なの?
ここクロノアさん家から
徒歩だと結構遠いと思うんだけど…
kr
kr
足はあの時に比べて大丈夫だし、
それにリハビリのためにも
そろそろ自分で外出ないとね
tz
tz
確かにそうですね
kr
kr
で、しにがみ君どうしたの?
何かあった?泣いてるけど…
トラゾーさんと同じ質問をしてきたクロノアさん

僕はトラゾーさんに言ったことと同じくことを
クロノアさんにも包み隠さず伝えた
kr
kr
そっか…でも、
しにがみ君が思いつめることはないよ
考えすぎるとしにがみ君が壊れちゃうし
…それに"ぺいんとを取り戻せるのは
他の誰でもなくしにがみ君だけだから"
sn
sn
ぺいんとさんを…取り戻す…?
僕はクロノアさんが言ってる言葉が理解ができない

だって、僕がぺいんとさんを取り戻すとか…
そんなのできるわけがない

自分で放った言葉で彼を傷つけたのに…
sn
sn
どういうことなんですか?
僕がぺいんとさんを取り戻すって…
kr
kr
そのままの意味だよ
今のぺいんとは危険な状況にある
その状況を打開するためには
しにがみ君の力が必要なんだよ
sn
sn
えっ…ぺいんとさんが危険な状況?
それになんでそのことを知って…
ドサッ
近くで何かの袋が落ちる音が聞こえた
僕は気になって、音がした方向に振り返った
sn
sn
えっ…
目の前の光景に僕は自分の目を疑った
目線の先には袋を落とした年が同じくらいの青年

片目は前髪で隠れ、染めたオレンジ色の髪
そして…人生で1番"見慣れた顔"
sn
sn
………"ぺいんとさん"…?


pn
pn
なんで…お前がここに…
kr
kr
…ごめん、ぺいんと
僕が2人に会ってほしくて
わざとここに呼んだんだ
pn
pn
…っ…
僕が大好きでずっと会いたかったぺいんとさん
10年ぶりに見た彼は、大人になっててイケメンだった
sn
sn
どういうことなんですか?
クロノアさんは知ってたんですか?
ぺいんとさんの居場所を
kr
kr
ごめん、本当は知ってた
でも口止めされてたから言えなかった
sn
sn
…ぺいんとさん…
pn
pn
……ひ、久しぶり…しにがみ…








































ここは僕たちにとって、"運命の場所"
また新たな運命が…僕たちの人生を狂いに狂わせる

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