ああ、楽しみだな
みんなに会える事、みんなと過ごせる事
何より嬉しいのは、好きな人に会える事
小さな、小さな頃の片想い
私が知らないどこか遠くに行ってしまって、終わったと思っていた片想い
悲しみを忘れる為に初めたゆっくり実況
どんどんどんどん、登録者が増えて、けど満たされなくて
私、めめさんにめめ村に誘われた時、本当に嬉しかったの
なんでか満たされた気がして
初めてめめ村のディスコードに参加した時、本当に驚いたの
思い出の中のあなたよりも、少しだけ低くなった、けど、男にしては高い声
思い出の中のあなたよりも、ずっと、ずっと口が悪くなった
それでも、声の、口調の節々に、あの日々の思い出が蘇る
もしかしたら、あの人と付き合えるかも・・・
そんな、淡い幻想を抱きながら、私は明日からの生活に想いを馳せて全部の荷物を詰めていく
今までは鮮明に思い出せてた思い出が、感情が、思い出せない
嫌だ、嫌だ、いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ
忘れたくない
あの人との思い出を、めめ村での記憶を忘れたくない
もし、忘れたら、何かを失うような気がした
ごめんなさい、我儘だけど、忘れたくないの
もう、何もかも、失いたくない
瞳から、なんでか水が溢れたような気がしたが、全部無視して乱暴に眠りにつく
いつも、起きた時に忘れているモノがないように
そんな、叶わない願いを胸に、今度こそ私は眠りについた












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。