休み時間、私は太宰さんに言われた通り職員室に来た
職員室にある小さい応接室のような場所で、敦さんと太宰さんの向かい側の席に座り、自分の名札をくるくると振り回している太宰さんに聞く
説明し忘れていたのに、随分と余裕そうな態度にイラッと来るのは私だけではないと信じている
うーん、とソファーに座ったまま上を向く太宰さん
どことなく国木田さんを煽っている時の姿勢に似ている
キッパリと言い切る
その吹っ切りの良さに呆れる
呆れた顔をした敦さんが太宰さんの資料を受け取る
テロリスト、この地域
その言葉を聞いた時に、一瞬だけアイツの顔が浮かぶ
いやいや、それは流石に…ない…?????
いやポトマのボスと太宰さん刺されとるやん何をしとる
あれか…なんかここ一帯が霧に覆われた時と社長とポトマボスが戦った時のことか…
あれの犯人!?
あまりにもどこかで見たことがある人物の特徴が並べられる
あの…どんどんハッキリとしていく人物像…
すべての特徴が当てはまる人が思いついてしまう
やめっ…やめろ…
やめっっっ
こんな時、私はどうすればいい!!
隣に引っ越して来たヤバい奴が、犯罪者だった時は!!
通報か!?通報だな!?
通報すればいいんだな!
初めてだったんだよ…
「おかえり」なんて言ってくれた人は
もう少し、黙っててもいいかなぁ…













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!