ども!主です!投稿できるようになったので今日からまた毎週土曜日に投稿しまぁす!
では!本編へGO!
そのとき、どこからかボンッ、ボンッと大砲を撃つような音が聞こえてきた。
巨大な弾丸が次々に飛んでくる。
岩の上に設置されたいくつもの大砲が侵入者の気配を察して、砲撃を始めたのだ。
メタナイトは素早く弾丸をよけながら叫んだ。
カービィは少しもひるまずに大剣を水平に構えてなぎ払った。
大砲をのせていた岩が真っ二つに切り裂かれた。
支えを失った大砲は次々にひっくり返って、砲撃を止めた。
カービィははしゃぎ回って先へ進んでいく。
メタナイトは信じがたい光景を目の当たりにして、じっくり考え込んでしまった。
メタナイトの心配にはおかまいなく、カービィはのんきな声を上げている。
メタナイトは気を引き締め直し、2人を追った。
どんな敵も罠も、カービィの大剣が切り裂いて進んでゆく。3人の行く手を阻むものは、もはや何もなかった。
カービィの振り回す大剣は、岩でも砲弾でも、簡単に切り刻んでしまう。
ならず者の一味は恐れをなしたらしく、ほとんど姿を見せなくなった。
カービィはぶんぶんと大剣を振り回した。
前方をふさいでいた大岩が見事に真っ二つ。
しかし
同時に大剣は消滅してしまった。
泡が弾けるようにあっけなく。
大剣の重さが急に無くなって、カービィはバランスを崩し転びそうになった。
すっぴんに戻ってしまったカービィはきょとんとして、自分の手を見た。
メタナイトはホッと息をついた。
カービィはがったりしたが、メタナイトは言った。
カービィはすぐに気を取り直した。
3人は言い合いながら、長い坂道を下っていった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!