メタナイトは闘志をみなぎらせて叫んだ。
ミスター・ダウターは三つのドクロを立て続けに投げつけてきた。
カービィは慌てて避けた。
ミスター・ダウターに向けて、激しい水流を放つ。
あなたは手にあるソードを使って、ミスター・ダウターを切りつける。
ミスター・ダウターは高く飛び上がった。
大きな体を高速回転させて、急降下!
3人は飛び退いてかわした。
着地したミスター・ダウターは、ターバンを外し、器のように捧げ持った。
ターバンから赤いヘビが次々に湧き出してくる。
這いずるヘビに面食らってる間に、ミスター・ダウターは再び大ジャンプ。
3人を押し潰しにかかる。
大きな体に似合わず、ちょこまかと細かい揺さぶりをかけてくる。
手品のような小ワザで相手を翻弄し、隙をついて大ワザを放ってくる気だ。
相手のペースに巻き込まれたら勝ち目はない。
まずは、細かい攻撃を止めなければ。
カービィには何か作戦があるのか。あなたは従ってミスター・ダウターと距離をとった。
カービィはメタナイトを見た。
メタナイトはカービィの考えを察したように、無言で頷いた。
一瞬で作戦は決まった。
カービィは足元に波を起こし、それに乗ってミスター・ダウターにぶつかっていった。
ミスター・ダウターはサッとかわし、ターバンを外そうとした。
また、ヘビを出す気だ。
カービィは波に乗って、ミスター・ダウターの周りをぐるぐる回り、次々にワザを繰り出した。
ミスター・ダウターは手も足も出ず、だんだんいらだちを見せ始めた。
ミスター・ダウターはカービィに狙いを定め、ドクロをぶつけようとした。
もちろん、それはカービィの作戦通り。
ミスター・ダウターがカービィに気を取られている間に、メタナイトが彼の背後に回り込んでいた。
剣の先端から、白熱した光がほとばしった。
限界まで力をためて放つ、激烈なる光線「ナイトビーム」!
背中に衝撃を受け、口を大きく開いて叫んだ。
カービィの口から特大の水が吹き出した。
ターバンが弾き飛ばされ、ミスター・ダウターは白目をむいてしまった。
メタナイトがミスター・ダウターに歩み寄って言った。
ミスター・ダウターは弱々しくうめいた。
メタナイトはミスター・ダウターを睨みつけた。
すっかり戦意を失ったミスター・ダウターはむっくりと起き上がると、壁に手を当てた。
すると壁の一部が音もなく開いた。
隠し扉になっていたらしい。
ミスター・ダウターはその中に上半身を突っ込んで、ごそごそと何か大きなものを取り出した。
内側からほのかな光を放っている。その光は森で見つけたローアのオールによく似ていた。
あなたが叫んだ。
ミスター・ダウターは、未練がましい表情でぐちぐちと言った。
メタナイトに問われるとミスター・ダウターはすくみあがって、首をふった。
ミスター・ダウターは逃げるようにして姿を消してしまった。
カービィは笑顔で言った。
メタナイトの声もいつもに比べて明るい。
あなたはキラキラした目で言った。
3人は意気揚々と来た道を引き返した。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!