第11話

#10
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2019/08/30 04:37 更新
「あいつら、誰が彼女作るかで賭け事してるらしいぞ。」



真琴の言葉を聞いた瞬間、呆れと怒りで感情が支配された。

「そろそろ夏祭りあるだろ…?あそこまで誰かと付き合ってた奴が勝ちで、付き合ってなかった奴が負けなんだってよ。」


くだらない。


その言葉しか出てこなかった。

それでもそんなくだらない事に愛華が使われていたらと考えると、

心がふつふつと燃えてくるのを感じた。


「は?じゃあもしかしたら愛華がそれに使われてるって事?」

「あぁ…、もしかしたらだけど。」


もしそれに使われていると知ったら、愛華はどんなにショックを受けるのだろうか。

あいつは以前よりどんどん女子力が上がっている…という事は悔しいがあいつ自身はマジなんだろう。

それなのに相手がただの賭け事だったら……

「まぁでも、相手が分からないとどうしようもないだろ。だからお前、愛華ちゃんに聞いて来いよ。」

「そうだな。」

真琴の言う通りだった。

想像だけで勝手にイラついていても意味がない。


俺は1つため息を零すと、

真琴に「教えてくれてありがとな。」と告げ、

愛華の家を目指した。

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