第3話

強敵
6
2024/04/21 11:11
ドォォン!
爆風と砂埃の中からアストレイレッドフレームが
姿を現す。
あなた
(これであと決勝だけ。)
あなた
決勝戦の相手は…
決勝戦
対戦相手:グエルジェターク
あなた
グエルっていまホルダーのやつやん!
ホルダー。決闘の勝者の中でも、最も優秀な生徒にのみ与えられる称号。 ホルダーである生徒は、その証として白を基調とした制服やパイロットスーツを纏う。
あなた
おろ〜…
格納庫に戻る。
一旦機体の整備をするためだ。
少し衝撃が伝わり、移動式格納庫にドッキングする。
あなた
(ん?)
誰もいないはずのデッキを拡大するとアイの姿があった。
アストレイは完全に格納され、ハッチが閉まる。
コックピットを開くとアイが満面の笑みで出迎えてくれた。
アイ
おかえり〜♡
あなた
いや、あんなこと言ったけどまだ俺の彼女じゃないからな!?
アイ
まあまあ。
まったくどこまで能天気なのやら。
そうこうしているうちに格納庫が移動をはじめた。

あの時から彼女は毎回決闘が終わるたびに毎回出撃するたびにそばにいてくれる。
こんなのは初めてだ。




次の決闘場。
決闘委員会のフィックスリリースの合図で決闘がはじまる。
あなた
うおおお!
グエルジェターク
オラァ!
キィィィイン!
相手のサーベルとアストレイの刀がぶつかり合う。
グエルジェターク
刀か。貴様それなりに強そうだ。
あなた
馬鹿にしてくれる!
バキィィィン!!!!!!
一旦距離をとったのを機にスモークを投げて相手の死角から攻撃する。
あなた
(もらった!)
すかさずビームライフルで相手のアンテナを撃つ。
ビューンビューン!
しかし、かわされてしまった。
あなた
ちっ
ビューンビューンビューンビューン!
なおも全弾よけられる。
どうやらあの機体は図体のわりには機動性が高いようだ。
あなた
(銃は得意じゃないんだよ!)
と、今度は向こうから仕掛けてきた。
グエルジェターク
オラァ!
ドォォン!
まともに体当たりをくらう。
あなた
のぉわっ!
体制を立て直し、地形のデータをアストレイに打ち込む。
グエルジェターク
さあどうする?
グエルジェターク
貴様は今完全に不利だ。
そう言いながらサーベルの刃をこちらに向ける。
あと少しで斬られそうだ。
グエルジェターク
所詮お前みたいな素人ではあの女を守ることなんかできない。俺には勝て…
グエルジェターク
(なっ!?)
グエルside

なぜ奴が背後にいる!?

そうか!奴はわざと体当たりをまともにくらい、
出た砂埃を利用して死角から入ってきたのか!
グエルジェターク
貴様…!
あなた
動かないほうがいい。
グエルジェターク
なっ!?
完全にアンテナの根本に刀の刃があった。
あなた
お前こそアイを守ることができないんじゃないか?
アイ
(剣心…)
あなた
終わりだな。
グエルジェターク
や、やめろ!
シャキン!
彼のモビルスーツのアンテナについていた、
白い羽根がふわふわと散っていった。

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