そう思ったその時だ。
少し遠くに俺より年下っぽい女がいた。
そいつも入水しようとしてるのか?
俺は先を越されるような気がして体が動いた。
死んで欲しく無いのに、
不思議だな。
女は首を縦に振った。
俺は嬉しい気持ちでいっぱいだ。
まるで、仲間が増えた感覚。
馬鹿…
俺は何を言っているんだ…?
絶対嫌だと言うだろうなぁ
は…、
嬉しいのか、
戸惑いなのか、
よく分からない感情だ。
アイツからはきいたことのない感情だ。
だが、その時、
俺は空っぽだった心に生温かいナニカを感じた。
ほんの一瞬だが。
俺は
何も考えず、
咄嗟に言った事だから
何も言えなかった。
でも、人なんか信じれない俺が心を引かれたんだ。
こいつはきっと、俺を満たしてくれる筈…!
顔も、名前も知らない男に言われたんだ、
そりゃ信じれないだろうな。
だから俺は考えた。
一緒に死んで貰う為に説得させる方法を。
主からー
今回はちょっと長くしました。投稿頻度少ないですし、文字数増やした方が良いんですかね?
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昔は毎日2000文字頑張ってたな…懐かしいです(๑╹ω╹๑ )
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!