あなたside
『 ねぇ 』
「 ん? 」
『 夫婦ってなんだと思う? 』
「 え、慎太郎の真似? 」
『 いえ、本気で聞いてます 』
「 んー…。あ、こっちきてよ 」
『 ?別にいいけど 』
私は大我に言われるがままにソファに座る。
「 これが夫婦 」( バックハグ
『 カップルでもするでしょ 』
「 あーそっか。じゃあこれ 」(キスしようとする
『 ねー大我わざとやってるでしょ、、 』
「 え!なんでわかるn…あ! 」
『 ほんっと大我って隠し事下手だよね。
絶対できないタイプだよね 』
「 俺は隠し事上手いもん 」
『 何言ってんだか笑 』
「 ねーあなた? 」
『 ん? 』
「 夫婦ってなにってものはきっとないよ 」
『 というと? 』
「 だってさ、各夫婦それぞれでしょ 」
『 まー確かに? 』
「 俺らは俺らなりの夫婦になろうよ 」
『 たまにはいーこと言うじゃん笑 』
「 でしょー…ってたまにはってなに! 」
『 そのままの意味ですー 』
私は大我のおでこに軽くキスをして立ち上がる。
すると腕を勢いよく引かれて大我にキスをされる。
「 どうせするならこっちにしてよ 」
そういって片口角をあげて満足気に笑う。
『 私たちの夫婦はバカップルみたいだね?笑 』
「 あなたから言ってくれるなんて嬉しい!! 」
『 あーはいはい 』
「 ね、もっかい言って? 」
『 いーませんー 』
これはまだめんどくさいことになると思った
私だけどどこか少し楽しんでいた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。