第11話

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2023/12/29 10:02 更新
剣持 side

⚔️
うわぁ……


最近エスカレートしている校内での嫌がらせ、今日はその現場を見てしまった。クラスの弱そうなアイツ、最近反抗してきたアイツ、その全員の下駄箱に画鋲を仕込んでいるところを見てしまった。


朝から嫌なもん見ちゃったわ。さっさと朝練行っちゃおっと……、ローファーを置いて、上履きを履いて、よし、行くか。

アイツ……

……だなw

三枝 side

三枝!……三枝!!

🌶️
わっ!ビックリしたぁ……

お前が反応しないからだよ。…なあ、前から思ってたんだけどさ、お前最近おかしいよ、どうした?

🌶️
……うーん、嫌なことがあった、かな?

そっかー、まあ、気を落とさずにな!

🌶️
……ありがと


まゆゆがこの世から消えて、気づけば3日くらいは経っていた。と、思う。
俺は抜け殻のように、この世の全てが下らなくなって、日々無駄なことに息を浪費している。

🌶️
…え、講義終わってんじゃん。
というか、1日終わりじゃん…


時間の感覚もあの時から消えていた。
死ぬ、という選択肢はないものの、どう生きていいかわからないのだ。


ぽっかりと空いた穴は今も塞がらない。あのメッセージはなんだったのか。水晶って、何?俺にはわからないことがあるんだ。もう少し、死なないようになんとか出来たんじゃ、あと少し、上手く出来れば……!


言語化不可能な感情が、俺の心の中を占拠した。

🌶️
クソが……ッ


講義が終わり、人が少なくなった構内に、黄色い歓声が響いた。俺には雑音にしか聞こえないが、どこか聞き覚えのある声と雰囲気が近付いてきている気がした。

??
あ、すいませーん、三枝明那って人いますかー?

🌶️
……え


コルク色の一つで結んだ髪、黒色の整ったシャツ、柔らかい口調と甘い声は、落ち着いた声色で自分の名を呼んでいる。そこに立っていたのは、かなかなこと、叶さんだった。


同僚先輩である彼は、後ろにきゃあきゃあと騒ぐ女子を引き連れて手招きをしている。おーい、明那ー?と呼び続けている。なんでここに??

🌶️
叶さん…!?なんでここに……

🔫
んー?明那に会いたくなったから、来ちゃった♡


敵意と羨望の目が自分に向くのが分かった。普段なら嬉しいけど、今はちょっとやめて欲しいかな……


嫌だぁ…大学サボりたい…絶対『あのカッコいい人誰!?』とか『どういった関係性なの!?』とか『あの人の連絡先教えて!!』とか言われるに違いないよぉ……

🔫
あ、あと生徒会メンバー全員来てるよ

🌶️
!!!!!!??????


は?
は??????(人語を発することが出来なくなった)

💞🦩
あっ!明那先輩はっけ~ん!

🐼
来たよ

🥼🌱🐱
それにしても明那くんの通ってる大学、でかいですねぇ~!

🍁
せやなぁ、人も多いし、明那回収してさっさと撤収しようか

🔫
てなわけで、お邪魔しました~


でろーん先輩が俺のフードをむんずと掴み、そのまま引っ張っていく。やっば、めっちゃカッコ悪いじゃん!?ここ俺が通ってる大学なのに!!

🌶️
でろーん先輩俺一人でも歩けますぅわぁぁぁぁ!!!
伸びちゃう伸びちゃう!!フード伸びちゃうってぇぇぇ!!!


その日の大学は、一日中騒がしかったそうな。





NJU歌謡祭に向けて心を錬成してます(?)

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