それはジミンからの急な報告だった…
頭が真っ白になりそうだったけど、
とにかく平常心を装って…
全然良くない…
2人はもうそんなに仲が良くなってた…
俺はまだ…目すらまともに見た事ないのに。
ジミンとテヒョンの急接近に焦りを感じている…
嫌な言い方になってしまった…
ジミンが悪いわけじゃないのに。
俺、今どんな顔してしゃべってるんだろう?
そう…ジミンは昔からそうゆうやつだった。
困ってるやつとかみると放っておけない…
ただそれだけ…
親友…
なのに…わけわかんない感情で
お前にモヤモヤしてた…
ごめん…
2人の距離が縮まるたびに、なんか俺焦ってるだけで…
自分では何も動いてないじゃん…
てかさ…俺どうしちゃったんだろ?
頭の中がテヒョンで埋め尽くされてる…
話した事も、まともに目を合わせた事もない…
俺の名前すら知らないかも知れないやつの事
どうしてこんなに気になるんだろう…
大学に入ってすぐに仲良くなった女友達のジウン。
誰とでも気さくに話すから、みんなに好かれてる。
ジミンとよく似ていて、女の子だけど一緒にいて楽だ。
あまり気分が乗らない…って断ろうと思ったけど、
ふとテヒョンの事が頭をよぎる。
俺もテヒョンの事がもっと知りたい…
1人では勇気の出ない俺だから、
ごめん…力を貸して…
はは。この2人いいコンビだよな。
ジミンと目が合う…
俺の肩を軽く叩いて、小さな声で
と囁いていく。
俺は店内を見渡すが、まだテヒョンの姿は見えない。
柄にもなく緊張してんのかな俺…
トイレの鏡に映る自分の顔をみると、
余裕のない顔…
ただ友達に話しかけるみたいにすればいいだけじゃん…
好きな子に愛の告白するわけでもないのに
なんでこんなに緊張するんだろう…
情けない…
小さく気合いを入れて、トイレから出ると、
さっき案内された席の前に、ジミンと…
すらっとした長身で、
柔らかそうな黒髪の後ろ姿の男性。
テヒョンだ…
先に振り向いたジミンと目が合い、
俺に向かって片手をあげる。
テヒョンは、まだこっちを見ていない…
一歩踏み出すたびに、緊張が高まるのを感じる。
名前を呼ばれてテヒョンが振り返る…
テヒョンの視線が俺に向けられ、
視線が絡み合う。
初めてちゃんと目があった…
大きいけれど切れ長の一重。
三白眼の瞳がとても綺麗だった。
真っ直ぐに向けられたテヒョンの瞳からは
儚さと強さを感じた。
ドクン…
胸の高鳴りを強く感じる…
テヒョンの目に吸い寄せられるように、目が離せない…
時が止まったように感じた…
ドクン…
ドクン…
鳴り止まない胸の鼓動…
ドクン…
ドクン…
あぁ、やっぱり…
最近ずっと…モヤモヤしていた気持ちの正体に、
少しずつ気がついてきてたけど…
気づかないフリをしてた。
でも、ちゃんと向き合って確信した…
俺、テヒョンの事が好きだ…
















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!