里子になった蝶の少女は言った。
『この世界は,とても残酷だ。
この世界は,とても儚い。
この世界は,とても恐ろしい。
けど
この世界は,とても美しい。
この世界は,とても悲しい。
この世界は,とても寂しい。
例え,人間じゃない物が存在していても』
蝶の少女の妹は,その言葉を理解した。
蝶の少女が死んだ
彼女は
その姿を目撃した
ひとり涙を流した。
布団の中で
暗闇に飲まれるように。
その日から変わってしまった。
花が咲くように笑う姉と同じように
ずっとニッコリ笑う
そんな少女に変わってしまったのは
ちょうど5年前
昔の彼女を忘れてしまった兄弟たちは
笑って過ごし
彼女は
笑顔の仮面を被り復讐のために一人で戦っている。
そんな少女の物語を













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!