第77話

世界会議
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2026/01/11 04:52 更新
地上は天族の話で何処も持ちきりだった
モブ
マジでいたんだな…
モブ
噂じゃめっちゃ美女らしいぜ!
モブ
まじか!見てみたいな〜


モブ
滅びたんじゃなかったの?
モブ
私もそうだと思ってたんだけど…
世界会議が行われる建物は、海からも近くいつも観光客で賑わう。今日は天族の姿を一目見ようと各国から報道陣や人々が集まっていた
各国の代表が建物へと入る中、人々は今か今かとその姿を待ち望んでいた
モブ
おい!あれ!
誰かがあげた声で皆が上を見た
空に…いや、空間にはぽっかりと穴が空き冷たい空気が流れ込む。そして白い翼を背に持つ、伝説と謳われた種族が地に足をつけた
モブ
あれが、…
イリゼ
イリゼ
__おや、随分と客が多い
チラリとこちらを見た女の瞳は宝石の様に輝く
シリュス
シリュス
行くぞ
純白の三人は建物へと姿を消し、辺りは騒然とする
マレフィシア
来たか
イリゼ
イリゼ
遅れてしまったか?
マレフィシア
人間が早いだけだ
隣に座り妖艶と微笑む茨の女王、隣にはマレウス、後ろにはリリアもいた
イリゼ
イリゼ
なら良い、
スィエル
スィエル
(ヒリつくな)
少しの粗相も許されない空気、今回の議題で間違いなく運命が変わる




各国王
では、近況報告もしたところで本題に移りましょう
各国王
そうですな、聞きたいことは皆同じでしょう
イリゼ
イリゼ
視線が集まる。見定めるような、疑いをかける視線だ
各国王
滅びたと言われた貴方方が何故…
イリゼ
イリゼ
…簡単な話だ、別に滅んでなどいなかった
各国王
しかし、歴史にも残る大虐殺は事実でしょう
イリゼ
イリゼ
あぁ、事実だ。確かにその時国にいた天族は消えた
イリゼ
イリゼ
が、我らはそう柔では無いのでな。死んではいない、
理解が追いつかない事ばかりで皆頭を傾げる
イリゼ
イリゼ
逆に問おう。数年前…黒亡が現れた時、各国に注意喚起したはず、数国は対応してくれたが…何故聞き入れようとしなかった?
各国王
ッ…
あの時馬鹿らしいと従わなかった国は気まずそうに下を向く
レオナ
レオナ
(はぁ…)
イリゼ
イリゼ
まぁそれはもう良い、その程度であったと言うまでの事よ
各国王
なッ!何を…!
各国王
おい…!
レオナ
レオナ
ピクッ
小太りの男は恥たなく席を立ち、隣の男が諌める様に言う
イリゼ
イリゼ
何じゃ?文句でもあるのか?
各国王
その態度は何だ…!!まだ十数年しか生きてない小娘が一丁前に女王気取りか!?お前が王になるくらいなら後ろに立つ男の方がまだ向いてるだろうな!
マレウス
マレウス
ほぅ…
リリア
リリア
スィエル
スィエル
ぁ"
イリゼ
イリゼ
…で?
イリゼ
イリゼ
それだけか?
モブ
お、おやめ下さい…!
各国王
〜ッ!
マレフィシア
中々面白い事を言うな
この空気の中けらけらと笑うのはマレノアの母だと言えよう
イリゼ
イリゼ
あぁ
イリゼ
イリゼ
まず勘違いさせていたならすまぬが…
イリゼ
イリゼ
私はお前の様な小僧より何百年も長く生きておる。700だったか、まぁそれぐらいはな
イリゼ
イリゼ
それと私は女王ではなく女帝だ、在位期間もそれなりにあるし…あぁ、お主が指を刺した二人は私の兄、つまりは皇兄だ
イリゼ
イリゼ
この意味が分からん頭でも無かろう、何か文句はあるか?
マレフィシア
まぁそこまでにしておやりよ、帝国に楯突いただけでも充分可哀想ではないか
イデア
イデア
(うっわおっさん可哀そ((()
笑いが収まったのだろうが、悪巧みの様な笑みは消えていない。視界の端で見えたイデアは愁いの視線を男に送っていた
イリゼ
イリゼ
ふむ…そういうものか、
イリゼ
イリゼ
別に私は人間と敵対するつもりは無い、其方が牙を剥かない限りな。事実夕焼けの草原とは国交を、熱砂の国ではアルアジーム家と貿易をしている
二つの国の王と視線が合い、二人は敵意もなく微笑むだけだ
イリゼ
イリゼ
此度はそれを伝えに来ただけだ
イリゼ
イリゼ
あぁそれと、一切の天族狩りと、売買を禁じてもらおう。判明した国は…うむ、それは考えないでおくとしよう
考えないのではなく、考える余地もないのだろう。すなわち、違反した国は消される
レオナ
レオナ
(はっ!恐ろしいな)




こうして世界会議は幕を下ろした
イリゼ
イリゼ
おぉそうじゃ
帰り際、思い出して宰相として来ていたレオナを引き止めた
イリゼ
イリゼ
この前渡しそびれてな
レオナ
レオナ
!これは…
イリゼ
イリゼ
我が国に自生する宝樹から造られた駒とチェス盤だ。この前チェスをした時、珍しく見入っていただろう?
レオナ
レオナ
この前…あぁ、数年前のあの時か
相変わらず長命種の感覚はバグってるなと言いつつもチェス一式を嬉しそうに受け取った
イリゼ
イリゼ
耐久性は保証しよう、そこら辺にある石より硬いのでな
それだけ言って三人はさっさと姿を消した

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