今日も夜の街を適当にぶらぶらと歩き、適当に誰かを引っ掛ける
朝までの暇潰しとして安易に始めたこれに俺はだいぶどっぷりハマっていた
そういうコトが出来るなら別に女でも男でも、上でも下でも何でも良い
そして今日も…………
他の人たちより頭1つ飛び抜けてて一際目を引く身長の男の人に視線を吸われたので今日はこの人にしようと駆け寄る
肩を軽くとんとん、と叩けば警戒心も無しに男の人が振り向く
振り返った男の人は重ための前髪のせいで若干暗く見えるがその前髪の下は想像を絶するほど顔が良かった
これは当たりを引いたかもしれないと1人心を躍らせる
事実、高校生である
とは言っても学校には気が向いたときしか行かないし、行ったとしても大して授業を受けないような典型的な不良生徒だ
加えてこの売春まがいの行為ときた
今まで退学になっていないことが奇跡なくらいだ
まぁ売春行為は流石に1発アウトかもだけど学校側にはバレていないから大丈夫
当たりっての、やっぱ撤回
コイツはハズレだ
逃げたい
でも逃げようにも先回りしたコイツにがっちりと腕を掴まれてしまい逃げられない
体格を見た感じ抵抗しても、とても敵いそうに無い
何か呟いていたような気がするが俺は一先ず危機を脱却したことに安堵していたので聞き返そうとすらしなかった
「まぁ良いけど。ほら、行くよ」と急かされる
俺の腕を掴んでいた大きな手は気付けば俺の腰にまわっていてぐいと引き寄せられる
バランスを崩してケーサツのオニーサンにぶつかったけど鍛えているのかびくともせずむしろ俺を受け止めてくれた
この身体だったらモノもさぞ立派だろうに……
勿体ねぇ~……
あ~あ、今日は収穫無しか~!!
まぁでも指導受けたら学校にもバラされないらしいし今日は流石に我慢しよ
そろそろ足元を見ながら歩くのも飽きた
流石にひと言文句でも言ってやろうかと顔を上げたが想像以上の眩しさに文句は掻き消された
この街はどこもかしこも眩しいがここは特段眩しく感じる
色がピンクなのも更に目に悪くて………
…………ピンク??
目が慣れてきて視界がはっきりしてくる
ここは俺がよく知ってる─────────……
…いやそーじゃなくて!!
何で俺ケーサツにラブホ街に連れて来られてんの!?
どこで何を見落とした??
必死に脳をフル稼働させて考えてみるが何も分からない
ここで気付く
これは厄介そうな客をふるいに掛けるための今までに培われてきた勘が機能したのだろう
この俺の勘は結構当たる
それで何回も面倒を避けられてきたくらいには
ただ1つ文句を述べるとしたら
あぁもう本当に












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。