【桃×赤】
・学パロ
・桃(高3)
・赤(中3)
N.side
始まりは図書館だった。
いつも受験勉強をしに区役所の図書館に行ってた。
窓際の右端、それが俺のいつもの席。
その一つ左の席、
それが彼の席だった。
俺より3つ年下の彼、
彼も受験勉強だとかで放課後は毎日居た。
いつも横目で見てたけどちゃんと話したのは
2ヶ月くらい経った頃だった。
俺が荷物をぶちまけたのだ。
突然、荷物を拾ってくれていた彼の手が止まる。
今まで大人びていた顔が綻び、
中学三年生という年相応の可愛らしい笑顔を浮かべる。
どうでもいいことまで考えてしまう。
違う違う早く拾わなきゃ、
模試の結果も悪かったんだから……。
そこまで考えて、少し気持ちが沈む。
照れたように笑う彼。
可愛らしくガッツポーズをする彼。
見ているうちに何も考えられなくなって、
咄嗟に気になっていることを聞く。
赤髪に紛れて耳元のピアスが光る。
俺が落とした荷物を丁寧に拾ってくれるりうら。
微笑みながら俺に手渡してくれるりうら。
そしてドギマギしながら受け取るないこ。
……陰キャとか思うなよりうら。
それから時が過ぎ、
図書館で少し言葉を交わす程度の間柄になった。
名前を知った6月から、約5ヶ月の間
いつも2人で隣の席に座って
お互いの存在を原動力に勉強を進めていく、
そんな放課後を毎日のように過ごしていた。
が、俺の受験勉強が本格化していき
段々と俺が図書館に行く機会は減っていった。
りうらに会うことも無くなっていった。
続きめちゃ遅くなるかも……
ゴメンネ、マッテテ











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。