第6話

【桃×赤】諦め.1
6
2026/02/21 14:10 更新
【桃×赤】

    ・学パロ
    ・桃(高3)
    ・赤(中3)


N.side


始まりは図書館だった。



いつも受験勉強をしに区役所の図書館に行ってた。

窓際の右端、それが俺のいつもの席。
その一つ左の席、

それが彼の席だった。


俺より3つ年下の彼、
彼も受験勉強だとかで放課後は毎日居た。


いつも横目で見てたけどちゃんと話したのは
2ヶ月くらい経った頃だった。


俺が荷物をぶちまけたのだ。


N
(やらかした……。)

N
はぁ、
L.
あの、大丈夫ですか、?
N
あっ、すみません。
L.
手伝います
N
すみません、ありがとうございます……


突然、荷物を拾ってくれていた彼の手が止まる。


N
あの、?
L.
あっ、!すみません。
学生証、ちらっと見えて
L.
俺の志望校だ、と思っちゃって…。
N
、!
そうなんですね。
N
後輩さんだ…!
L.
まぁ、受かればの話ですけど………、
N
毎日勉強してますよね、?大丈夫ですよ
N
自信持ってください、!
L.
……ありがとうございます。


今まで大人びていた顔が綻び、
中学三年生という年相応の可愛らしい笑顔を浮かべる。


N
(わ、 )
N
(モテるだろうな〜、 )


どうでもいいことまで考えてしまう。
違う違う早く拾わなきゃ、


模試の結果も悪かったんだから……。



そこまで考えて、少し気持ちが沈む。


N
……
L.
お兄さんも、大丈夫ですよ、!
N
へっ、
L.
お互いに毎日居ますもんね。


照れたように笑う彼。


L.
だからきっと大丈夫ですよ!
頑張ってるのは無駄じゃないです!
L.
また、明日からもお互い頑張りましょう。


可愛らしくガッツポーズをする彼。



見ているうちに何も考えられなくなって、
咄嗟に気になっていることを聞く。


N
あの、
L.
、?
N
名前、なんて言うんですか、?
L.
りうらです、大神りうら。
L.
逆にお兄さんはなんて言うんですか?
N
あ、乾ないこです。
L.
ないこ……、じゃあないくんだ!


赤髪に紛れて耳元のピアスが光る。


俺が落とした荷物を丁寧に拾ってくれるりうら。
微笑みながら俺に手渡してくれるりうら。


そしてドギマギしながら受け取るないこ。
……陰キャとか思うなよりうら。




それから時が過ぎ、
図書館で少し言葉を交わす程度の間柄になった。


名前を知った6月から、約5ヶ月の間

いつも2人で隣の席に座って
お互いの存在を原動力に勉強を進めていく、

そんな放課後を毎日のように過ごしていた。


が、俺の受験勉強が本格化していき

段々と俺が図書館に行く機会は減っていった。
りうらに会うことも無くなっていった。




続きめちゃ遅くなるかも……
 ゴメンネ、マッテテ

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