俺は、相手と距離を取りながら氷の礫を飛ばしていく。
すると相手はその氷の礫を避けたり、砕いたりして攻撃を躱した。
まったく…。
さっきから、氷をいとも簡単に壊してきやがる。
このゴリラが!!
恐らく、コイツの術式は身体能力の強化。
上限があるのかまでは分からないが、先程から氷を破壊している場面を見るに、人間の頭など簡単に粉砕出来るぐらいの力がありそうだ。
消えたかと思った瞬間、ヤツはいきなり目の前に現れて俺の腹に拳を打ち込んできた。
殴られた衝撃で後ろに体が吹き飛ぶ。
危なかったッ。
氷でガードしてなかったら終わってた。
腹に拳がめり込む前に俺は氷を腹にまわして氷のクッションを作っていた為、直撃は免れた。
コレが頭じゃなくて良かった…。
さて、コイツをどう倒すかな。
ヤツは距離を詰めてきて、殴りかかってくる。
今度は頭を狙ってきたので、頭を逸らして避ける。
すると、ヤツの拳が俺の背後の壁に突き刺さった。
『えいっ』と軽い掛け声で、壁を壊して拳を引っこ抜く。
その様子を見て、俺はとある策を閃いた。
コレだッ!!












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!