誰もいないみたい
(良かった。)
なんか体力的にも精神的にももう限界…
ベッドで少し横になろう。
横になる
なつみ本気で好きになったんだな…
親友だし私よりも気があるみたいだし、今さら言ったってもう遅いよね…。
…
気づいたら深い眠りに…
変な声が出てしまった。
恥ずかしい…
でもどうして、あきとがここに??
何!?いきなり?
ってかもう授業始まってるよね?
いいのかな?二人だけいないとかなつみに疑われるよ~…
うぇっ?
なんで知ってるの??
えっ
どうしよう返事
遅いと疑われる…
えーと
なにを話せばイインダっけ?
そのとき私の唇に何か暖かいものが触れた。
失神したのか、寝不足だったのか。
その後の意識はあまりなかった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!