第24話

【 二十三 】
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2026/02/07 12:00 更新




  あなた sitenn




 隊長室にて 、
 
 私は布団で仰向けに眠る 鳴海 を見ながらカルテに視線を落とす 。
 
 体温は38.6度 、
 
 咳 、鼻水などの風邪症状はないが 、
 
 おそらく 、あの呪霊のせいでしばらく体調不良だったのだろう 。
 
 うなされている様子を見る限り 、苦しそうだ 。




四ノ宮 功
 いつも以上に 
疲労が蓄積していたんだろうな 、
 
四ノ宮 功
 気づけなかった私にも責任がある 。 
 
あなた
 普通は気づきませんよ 。 
 
あなた
 本人も無自覚だったんですから 。 
 
四ノ宮 功
 そうか…そうだな 。 




  四ノ宮 長官はため息を吐くと 、腕を組んで 鳴海 を見る 。




四ノ宮 功
 … 長谷川 はどこに行った? 
 
あなた
 今の 鳴海 が食べれそうな物を 
買いに行きましたよ 。
 
あなた
 20分…30分後くらいには 
戻ってくるかと 。




  長谷川 のことを聞かれ 、つい先程買い物に行ったことを話す 。
 
 私が向かおうと思ったけど 、代わりに引き受けてくれたんだよな… 
 
 見た目は怖いが 、ああいう所で好感度が上がるんだろう 。
 
 そう思っていると 、
 
 私が淹れたコーヒーを飲みながら 、 四ノ宮 長官が言う 。




四ノ宮 功
 …聞きたいことがある 、いいか 。 
 
あなた
 はい 、なんでしょうか 。 




 私は処方箋に発熱に効く薬を書きながら答える 。
 
 顔を向けようともしない私を咎めることなく 、 四ノ宮 長官は静かに口を開く___…





























四ノ宮 功
 君は本当にこの世界で生まれた人間か? 
 
四ノ宮 功
 それとも…人間に化けている怪獣か? 
 
あなた
 …… 




 ペンを動かしていた手が止まる 。
 
 私はついさっきようやく戻せた目を再び開き 、
 
  四ノ宮 長官へ視線を向けた 。




あなた
 …なぜそう思ったんですか? 
 
四ノ宮 功
 第3部隊で行われた 
実戦訓練の録画と開放戦力を見た 。
 
四ノ宮 功
 初めての計測で68% 、 
そして戦闘中にも驚異の89%
という数値を叩き出す…
 
四ノ宮 功
 稀に元から開放戦力が 
高い人間もいるが 、
ここまでとなるとどうも疑い深くなる 。
 
四ノ宮 功
 武器の使い方や 、 
怪獣に面と向かってあの冷静さ 、
手馴れているようにも見えた 。




 …洞察力と警戒心が高い 。
 
 さすが日本防衛隊のトップなだけある 。




四ノ宮 功
 …思い込みだったら申し訳ない 。 
 
四ノ宮 功
 ただ 、少なくとも 亜白 と 保科 は 
君を信頼しているだろう 。
 
四ノ宮 功
 …裏切る 、 
なんて考えていないだろうな 。




  四ノ宮 長官はコーヒーを飲み干し 、コップをテーブルに置く 。
 
 鋭い目つきで睨まれ 、
 
 私は思わずため息を漏らした 。




あなた
 …日本防衛隊トップである貴方には 
言おうと思っていましたが 、
 
あなた
 まさか勘づかれているとは… 




 はは 、と乾いた笑いをこぼし 、
 
 私の影から名刺入れを取り出した 。




あなた
 滅多にこの名刺は出さないんですが 、
 
あなた
 バレたら仕方ありませんね 。 




 名刺を1枚取りだし 、テーブルに叩き付けるように置く 。




あなた
 申し遅れました 、 
 
あなた
 東京都立呪術高等専門学校の 
教員を務めております 。
 
あなた
 “ 呪術界 ”の日本から参りました 。 
 
あなた
  東條あなた でございます 。 




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