あなた sitenn
隊長室にて 、
私は布団で仰向けに眠る 鳴海 を見ながらカルテに視線を落とす 。
体温は38.6度 、
咳 、鼻水などの風邪症状はないが 、
おそらく 、あの呪霊のせいでしばらく体調不良だったのだろう 。
うなされている様子を見る限り 、苦しそうだ 。
四ノ宮 長官はため息を吐くと 、腕を組んで 鳴海 を見る 。
長谷川 のことを聞かれ 、つい先程買い物に行ったことを話す 。
私が向かおうと思ったけど 、代わりに引き受けてくれたんだよな…
見た目は怖いが 、ああいう所で好感度が上がるんだろう 。
そう思っていると 、
私が淹れたコーヒーを飲みながら 、 四ノ宮 長官が言う 。
私は処方箋に発熱に効く薬を書きながら答える 。
顔を向けようともしない私を咎めることなく 、 四ノ宮 長官は静かに口を開く___…
ペンを動かしていた手が止まる 。
私はついさっきようやく戻せた目を再び開き 、
四ノ宮 長官へ視線を向けた 。
…洞察力と警戒心が高い 。
さすが日本防衛隊のトップなだけある 。
四ノ宮 長官はコーヒーを飲み干し 、コップをテーブルに置く 。
鋭い目つきで睨まれ 、
私は思わずため息を漏らした 。
はは 、と乾いた笑いをこぼし 、
私の影から名刺入れを取り出した 。
名刺を1枚取りだし 、テーブルに叩き付けるように置く 。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。