第12話

#10
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2025/10/12 03:00 更新
生徒会室まで走り、その勢いのまま重たいドアを開ける
(なまえ)
あなた
お疲れ様です!
随分早かったな
(なまえ)
あなた
早く終わらせて帰るためにね!
むんっ、と気合いを入れて自分の机へと向かう
隣の机を見ると、パソコンの画面と睨めっこしている先輩がもう一人
(なまえ)
あなた
お疲れみなみくん
あなたの下の名前~!久しぶり!
聞いてよ舜くんったら人使い荒くてさぁ~!
(なまえ)
あなた
わかるー!!
私もさっき電話かかってきてさ〜
声をかけたのは、生徒会会計のみなみ 凛太郎りんたろう先輩
とっても可愛い男の子で、弟みたいな先輩
一番仲の良い先輩の一人だと思ってる
舜くんの愚痴大会を開いていると、黒い笑みを浮かべた舜くんが近づいてきた
そんなに話してていいのか?
終わらなくなるぞ
同時に私の机にどさっと資料の山を置いた舜くん
その量に思わず顔が引きつる
(なまえ)
あなた
な、なんか量多くない?
怒ってるから?
元々その量だ
あなたの下の名前が週1しか生徒会に来ないからこの量になるんだろう…
こめかみに手を当ててはぁ…とため息をつく舜くん
その奥にソファで寝ている生徒会長を見つけた
(なまえ)
あなた
かいちょ~、手伝って~
…自分でやれ
(なまえ)
あなた
けち~
声を掛けると目を開けてこちらを軽く睨むのは、西園寺さいおんじ れん先輩
学園長の息子で、運動も勉強も完璧な超エリート
一言発した後またすぐ目をつむった
もぅ、なんでこんなだらしない人になったんだか…
蓮くんってほんと、残念イケメン~
それで優しかったら最強なのに
(なまえ)
あなた
ほんとそれ~
宝の持ち腐れってやつ~?
別にいいだろ
(なまえ)
あなた
その顔で笑顔見せてくれたら絶対写真映えするのに…
むすっと頬を膨らましながら仕事を始める
キーボードを絶え間なく叩いて仕事を片付けていく
うわ、相変わらずキーボード打つの速いね…!
(なまえ)
あなた
そう?南くんも速いじゃん
そんだけ速いなら俺の手伝いもいらないだろ
起きたのか蓮、追加の仕事もあるがやるか?
…自分の分は終わらせただろ
もう舜くん!蓮くんは僕の仕事を手伝いに来てくれたんだから!
(なまえ)
あなた
ちょっと、私のお手伝いさんなんだけど~!
…手伝わねぇ、帰る
といって、本当に帰った蓮
……あいつは本当に生徒会長なのか
そんなコントをしながらも、仕事の手は緩めない
早く終わらせないとだもんね…!
(なまえ)
あなた
おわったぁ~!
勢いよくパソコンを閉じてうんっと伸びる
目が疲れた…
えっ、僕まだ半分なんだけど!
舜くん僕の分だけ多くしてた?
どちらかというとあなたの下の名前の方が多かったんだが…
相変わらずの速さだな
(なまえ)
あなた
そんなことないよ~
急いでやったから速く終わっただけ
やっぱり遺伝かな?
(なまえ)
あなた
まぁ、それもあるとは思うけどね
そんな談笑をしながら壁に掛かった時計を見る
その時刻に思わず驚いた
(なまえ)
あなた
やばっ!?
もう19時じゃん!
慌てて荷物をまとめて出口へと向かう
なんだ予定でもあったのか?
(なまえ)
あなた
このあと海たちと鍋パするんだ!
お先に失礼しま~す!
またねあなたの下の名前~!
(なまえ)
あなた
じゃあね!
生徒会室の扉を閉めて走る
走りながらスマホを開くと、海からメッセージが入っていた
「氷高の部屋で鍋パしてるよ」
「了解!」と打って、男子寮へと向かう
走るスピードを上げると、すぐに到着した
(なまえ)
あなた
拓真の部屋は確か…
階段を上って拓真の部屋を探す
(なまえ)
あなた
あ、ここだっけ
(ピンポーン
インターホンを押してドアが開くのを待つ
(ガチャッ
(なまえ)
あなた
…あれ?
出てきた人物に、思わず息をのんだ
相手も驚いているのがわかる
冬夜
…あなたの名字さん…だよね、2年の…
えっと…俺に何か用事?
出てきたのは、3年のおおとり 冬夜とうや先輩
fatalの幹部で、シオンとしてたまに仲良くしてた人
まぁ、あなたの名字あなたの下の名前としてはほとんど関わりないけど
ていうか、なんで冬夜くんが出てきたんだろう…?
(なまえ)
あなた
な、なんで鳳先輩が…
ここって、先輩の部屋ですか…?
冬夜
そうだよ
…もしかして、部屋間違えた?
(なまえ)
あなた
そうかもです…
うわぁ、すみません…
状況を理解して、自分のやらかしに気づいた
冬夜くんも、なんだか笑ってる
(なまえ)
あなた
なんで笑ってるんですか…
冬夜
あなたの名字さんて、意外と抜けてるんだなってw
ちょっぴり睨むと、くすくす笑いながら答える冬夜くん
冬夜
誰の部屋に行くところだったの?
(なまえ)
あなた
氷高拓真ってわかります…?
部屋番号間違えてたみたいで…
冬夜
氷高くんなら、真下の部屋だよ
階を間違えてただけじゃないかな
なるほど、走りながら階段を上ってたから、階数を数え間違えたみたい
相変わらず親切な冬夜くんに感謝だ
(なまえ)
あなた
ありがとうございますっ
冬夜
どういたしまして
それじゃあまたね
(なまえ)
あなた
はいっ
そう話して冬夜くんの部屋を後にした
そういえば、昔は女の子苦手って言ってた気がしたけど…
普通に話してくれたな
克服したのかな…?
そんなことを考えていると、今度こそ拓真の部屋についた
最近来てなかったから忘れちゃってたなぁ~
インターホンを押すと、拓真が出てきてくれた
拓真
連絡来てから遅くなかったか?
(なまえ)
あなた
部屋間違えちゃった
おじゃましま~す
拓真の言葉に軽く答えてすぐ部屋に入る
いい匂いが漂ってきて、お腹が空いた
(なまえ)
あなた
めっちゃいい匂いする~
あ、お疲れあなたの下の名前
由姫
お疲れ様あなたの由姫からの呼ばれ方!
(なまえ)
あなた
お疲れ
あれ?鍋パ今から?遅くない?
部屋に入って目に入ったのは、お鍋を運ぼうとしている由姫
スーパーの後どこか寄ったのかな?
由姫
あ、これおかわり用なの!
みんなまだ足りなそうだったから…!
(なまえ)
あなた
なるほどね
お鍋を持ちなおそうとした由姫に、海が声をかける
俺、運ぶよ。重そうだし
由姫
あっ…ありがとう
「貸して」と言いながらミトンを取って、お鍋を運び始めた
(なまえ)
あなた
由姫の手作り?
めっちゃ美味しそう!
いい匂いだよな
由姫はいい奥さんになるよ
さらっとそう言う会に微笑み返す由姫
実際、すごくいい奥さんになると思う
拓真
おいお前!
由姫のこと口説いてんじゃねーよ!
ははっ、氷高が大激怒
拓真に叫ばれても余裕な態度の海
流石、nobleの次期総長候補、肝が据わってる
海がお鍋をセットしてくれて、みんなで食べ始める
(なまえ)
あなた
ん~…!美味しい!
拓真
やっぱ由姫、料理上手だな…
由姫
ふふっ、ありがとう
双子もすごい勢いで食べてる
おかわりって言ってたし、すでにかなりの量食べてるはずなのに…
男子中学生の食欲、恐るべし…
…というか、みんななんも喋ってないじゃん!?
(なまえ)
あなた
無言やめよ!
(なまえ)
あなた
せっかくみんないるんだから、なんか話そうよ~
あ、じゃあ恋バナでもする?
俺気になってたことあるし
(なまえ)
あなた
ナイス海!
拓真
まじかよ…
由姫
恋バナ…!楽しそうっ…
弥生
俺ら不参加で
華生
興味ねぇし
(なまえ)
あなた
ふふっ、楽しみ!
男子たち、なんだかんだ恋バナしたことないんだよね~
どんなネタ持ってるのか楽しみだなっ
少し前の生徒会室にて…
聞いた舜くん!
あなたの下の名前が海くんと鍋パだって…!
そう言っていたな
どうかしたか?
僕も行きたい!
海くんに電話する!
(プルルルル…
もしもし海くん!?
あなたの下の名前と鍋パってほんと!?
僕も参加させてよ~!
「すごい勢いですね南さん…
 今日は他の2年もいるんでダメですよ」
「あ、鍋の用意できたみたいなんで失礼します」
ちょっと海くん!?
海も南の扱い上手くなったな…

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