生徒会室まで走り、その勢いのまま重たいドアを開ける
むんっ、と気合いを入れて自分の机へと向かう
隣の机を見ると、パソコンの画面と睨めっこしている先輩がもう一人
声をかけたのは、生徒会会計の南 凛太郎先輩
とっても可愛い男の子で、弟みたいな先輩
一番仲の良い先輩の一人だと思ってる
舜くんの愚痴大会を開いていると、黒い笑みを浮かべた舜くんが近づいてきた
同時に私の机にどさっと資料の山を置いた舜くん
その量に思わず顔が引きつる
こめかみに手を当ててはぁ…とため息をつく舜くん
その奥にソファで寝ている生徒会長を見つけた
声を掛けると目を開けてこちらを軽く睨むのは、西園寺 蓮先輩
学園長の息子で、運動も勉強も完璧な超エリート
一言発した後またすぐ目をつむった
もぅ、なんでこんなだらしない人になったんだか…
むすっと頬を膨らましながら仕事を始める
キーボードを絶え間なく叩いて仕事を片付けていく
といって、本当に帰った蓮
そんなコントをしながらも、仕事の手は緩めない
早く終わらせないとだもんね…!
勢いよくパソコンを閉じてうんっと伸びる
目が疲れた…
そんな談笑をしながら壁に掛かった時計を見る
その時刻に思わず驚いた
慌てて荷物をまとめて出口へと向かう
生徒会室の扉を閉めて走る
走りながらスマホを開くと、海からメッセージが入っていた
「了解!」と打って、男子寮へと向かう
走るスピードを上げると、すぐに到着した
階段を上って拓真の部屋を探す
(ピンポーン
インターホンを押してドアが開くのを待つ
(ガチャッ
出てきた人物に、思わず息をのんだ
相手も驚いているのがわかる
出てきたのは、3年の鳳 冬夜先輩
fatalの幹部で、シオンとしてたまに仲良くしてた人
まぁ、あなたの名字あなたの下の名前としてはほとんど関わりないけど
ていうか、なんで冬夜くんが出てきたんだろう…?
状況を理解して、自分のやらかしに気づいた
冬夜くんも、なんだか笑ってる
ちょっぴり睨むと、くすくす笑いながら答える冬夜くん
なるほど、走りながら階段を上ってたから、階数を数え間違えたみたい
相変わらず親切な冬夜くんに感謝だ
そう話して冬夜くんの部屋を後にした
そういえば、昔は女の子苦手って言ってた気がしたけど…
普通に話してくれたな
克服したのかな…?
そんなことを考えていると、今度こそ拓真の部屋についた
最近来てなかったから忘れちゃってたなぁ~
インターホンを押すと、拓真が出てきてくれた
拓真の言葉に軽く答えてすぐ部屋に入る
いい匂いが漂ってきて、お腹が空いた
部屋に入って目に入ったのは、お鍋を運ぼうとしている由姫
スーパーの後どこか寄ったのかな?
お鍋を持ちなおそうとした由姫に、海が声をかける
「貸して」と言いながらミトンを取って、お鍋を運び始めた
さらっとそう言う会に微笑み返す由姫
実際、すごくいい奥さんになると思う
拓真に叫ばれても余裕な態度の海
流石、nobleの次期総長候補、肝が据わってる
海がお鍋をセットしてくれて、みんなで食べ始める
双子もすごい勢いで食べてる
おかわりって言ってたし、すでにかなりの量食べてるはずなのに…
男子中学生の食欲、恐るべし…
…というか、みんななんも喋ってないじゃん!?
男子たち、なんだかんだ恋バナしたことないんだよね~
どんなネタ持ってるのか楽しみだなっ
少し前の生徒会室にて…
(プルルルル…












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。