翌朝
目が覚めると目の前に天使がいた
普段とはまた違う、あどけないかわいさ
気持ちよさそうに寝てる…
思わずほっぺをつついてしまう…
あ、起きちゃった
起きてもなお頬をつつき続ける私に微笑んでくれる
由姫の微笑みに幸せになりながら私も微笑み返す
すると何があったのか、由姫が顔を覆った
たまに由姫はよくわからないことを言う
たぶん天才だから見える世界が違うんだろう
不思議に思っている私をよそに由姫は起き上がって荷物を片付け始めた
由姫、きっと自炊だよね…すごい
私は基本的に食べないか食堂か、たまにゼリーとか
同じ中学生とは思えない
うんうんと勝手に誇り高くなっていると、由姫が振り向いた
ふふっ、楽しみ!
その後準備をして、由姫とスーパーストアへ
私は荷物持ちに立候補して由姫の部屋に運んだ
そう言ってキッチンに向かう由姫
その姿を見届けてソファに座らせてもらう
家具も整頓されていて、落ち着く雰囲気の部屋
ぼんやりとしているとちょっとうとうとしてきた
目を瞑っていると、いつの間にか由姫が朝食を用意してくれていた
なんと私の分のお弁当も作ってくれたらしく、テーブルの上に置かれている
いただきますを言って朝食を食べ始める
もちろん絶品
朝から幸せだなぁ…
うっとりしながらそう言うと、由姫は照れ臭そうに笑った
楽しく食べ終えて、私は食器を洗う
これくらいはさせてもらわないとね
その後は少しゆっくりして8時頃一緒に寮を出た
校舎に入り、廊下を歩いているといつもよりも視線を感じるような…?
耳をすませば、男子生徒たちの悪口
笑い声も聞こえるし…
由姫がしょぼんとしてしまった
ガッツポーズをして励ます
そのおかげか由姫も少し表情が和らいだ
すれ違いざまにさっきの生徒たちを少し睨んでみる
気まずそうに目をそらされたから、少しは牽制になったかな
頬を膨らませる私に由姫が笑う
この笑顔は、ちゃんと守らなくちゃ、由姫パパにも心配かけちゃうしね!
(ピロンッ
いろんな意味でスマホを握りつぶしそうになった拓真なのであった












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。