すたーと!
くにsaid
お兄ちゃんたちが作ってくれたご飯は、なきたくなるぐらいおいしくって。
いつものようなちゃいろい食べ物よりもずっとあたたかくて、
くにがちょっとしかたべれなかったのに、お母さんみたいにおこられなくて、ぎゃくに「ありがとう」って。
「たべてくれてありがとう」って、いってくれて。
いつも、おかあさんがするような、かお。
あたまのなかに、一つのことばがうかぶ。
ほら、やっぱりゆうくんこわがってる。
くにがお兄ちゃんなんだから。ゆうくんを守らないと。
お兄ちゃんはゆうくんを叩かなかった。
それどころか、くにがご飯をたべたあと、お兄ちゃんにされたように、手をゆっくりうごかしてて。
そうやっていうお兄ちゃんたちの顔は、
泣いちゃうぐらい、あたたかくて、ほっとして。
くには、ゆうくんの「たいようみたい」っていうことばのおもさをいたいぐらいわかってる。
そんなゆうくんが、お兄ちゃんのことを、「たいようみたい」っていうってことは・・・
ゆうくんがそういうなら僕がやることはひとつだけ。
そいいうと、お兄ちゃんたちは目をいっぱいのひらいたあと、
そうやって、いってくれた。



















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!