第6話

油断
16
2024/01/17 12:34 更新
ガチャガチャ…
中田 瑠依
っよし 開いたな
裏口の鍵が開く
普段 賑やかな街の片隅にある大きな会社はもはや面影もなくなっていて ペンキの剥げた看板だけがそれの名前を示していた
東雲 春乃
『瑠依と春乃 入ります』
数秒前に2人は入っていたようだ
三谷 翔
『細川 三谷 屋上から入る』
録音が残されていた
中田 瑠依
マリエからのはまだだな
東雲 春乃
みたいだね
ガチャリ
中に入った
中田 瑠依
『…暗いな』
東雲 春乃
『そうですね 電気もつきません』
スイッチを探そうとして壁に指を這わすと ざらりとした感覚が伝わってきた
中田 瑠依
『懐中電灯出して』
東雲 春乃
『分かりました』
カチッ
中田 瑠依
『部屋探していくか』
東雲 春乃
『はい』
何を探すかは分からないけれど この人に着いていけば大丈夫
2人なら何とかなる
そう思っていた
苑田 マリエ
『ザザッ…マリエ 着いたよ〜』
陽葵さんを残してだけど予定どおり進んでいる
大丈夫かなと思いながらドアを探し始めた
     






























カチャ
中田 瑠依
『どこも開かないな』
東雲 春乃
『そうですね 鍵がかかっています』
パキンッ
中田 瑠依
東雲 春乃
!?
ガラスを踏んだようだ
ガタガタ…ズルッ…ズルッ…
中田 瑠依
『照らせ 前』
ピカッ
少し慣れて油断していた
そのせいでゾンビに見つかってしまった
中田 瑠依
『最低限殺りながら逃げるぞ』
東雲 春乃
『ごめんなさい…』
中田 瑠依
『謝るのはここ抜けてからだ』
ドドドドドドドドッ
                                            タタタタタタタタタタタッ
ズパッ…ヒュンッ…ヒュォン
タッタッタッタッタッタッ
ゾンビ
うがあぁ…
ゾンビ
がぁぁ…
ドドドドドドドドッ
タタタタタタタタッ
ズバッ…ザグッ
ドドドドッ















中田 瑠依
『こっちだ!』
東雲 春乃
『了解!』
角を曲がり体を隠す
曲がりきれなかったゾンビが壁にぶつかり 転んでいく
東雲 春乃
『…まだ来る!』
中田 瑠依
『どっかで離さないとやばいな 弾切れする』
ズパッ…
ギュビンッ
ゾンビ
ぐえぇ
ゾンビ
ふあぁ…
東雲 春乃
『これは?』
苑田 マリエ
『はるるん めっちゃ派手におわれてるじゃんw』
中田 瑠依
『マリエ 助かった』
苑田 マリエ
『だいじょーぶそー?』
中田 瑠依
『大丈夫だ』
ドドドドッ…ギュドンッ
東雲 春乃
『マリエさん どこから?』
苑田 マリエ
『隣のビルだよ〜』
弾の飛んできた方を見ると穴の空いた壁の向こうに 砕けた窓からマリエさんが顔をのぞかせていた
中田 瑠依
『ありがとう だいぶ数減った』
苑田 マリエ
『いえいえ〜ってかボスはぁ?』
東雲 春乃
『巳ノ瀬川の橋のところで他のぷれいやー(?)さんに会って』
中田 瑠依
『そいつと戦ってる』
苑田 マリエ
『なる〜じゃそっち行った方がいいかな』
中田 瑠依
『正面玄関はどうなの?』
苑田 マリエ
『開いてないから向こうも出られないよ ドア壊れたし』
中田 瑠依
『それなら行った方がいいな』
苑田 マリエ
『りょ んじゃマリエ ボスと合流目指しまーす』
苑田 マリエ
『ザザッ…ブチッ』
東雲 春乃
『来ましたわ』
話している間に復活したゾンビがやってきた
中田 瑠依
『階段あるしそこでまこう』
東雲 春乃
『了解』
ドドドドドドッズダダダダダダダダダダダダダッ
タッタッタッタッタッ
2階に上がる
1番手前の部屋が開いているのが見えた
中田 瑠依
『あそこでやり過ごすぞ』
東雲 春乃
『分かりました』
っばたん
部屋を見回す
ゾンビはいない
1つパソコンがあるだけだ
中田 瑠依
よかった…ここでやり過ごそう
東雲 春乃
そうですね 次どう出るか…
中田 瑠依
そいやさ 春乃はなんで敬語なん?
東雲 春乃
えっ…いつもそうだからですかね
東雲 春乃
それに年上の方も多いですし
中田 瑠依
俺はタメ口いいよ
中田 瑠依
マリエにはタメ口だし
東雲 春乃
えっじゃあ…よろしくね?瑠依さん
中田 瑠依
瑠依でいいよw
東雲 春乃
…瑠依
中田 瑠依
あっ怒った?
東雲 春乃
怒ってませ…怒ってない!
中田 瑠依
おもろいなあw
初めてタメ口で話した相手だった
にこにこしながら話しているうちに距離感も近づいてきた
ザザッ…ザッザザ_____
東雲 春乃
!?
中田 瑠依
インカムか?
確認するが 誰かが連絡しようとした痕跡はなかった
私たちは顔を見合わせる
そして部屋に1つあったパソコンを見た






光っていた
中田 瑠依
おかしいな…
私たちが入った時はついていなかったはずだ
東雲 春乃
どうなってるんだろう
私はパソコンに手を伸ばした

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