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第3話

#2 「ウワサ」が立ち始めて
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2026/03/22 01:00 更新
【療養院|301号室 はじめの部屋】
今日も1日がやってきた
はじめ
はじめ
ふぁぁっ…
はじめ
はじめ
よく寝たなぁ~
時間を見ると 既に8時を回っており
はじめ
はじめ
いっけな~いっ!また、朝ご飯食べられなくなっちゃうっ
あたしは急いで身支度を始める
『療養院』には 1日のスケジュールが設けられていて
年に5回以上違反をすると 直接指導が入るのだ
もちろん この仕組みは『朝が弱い人』や『貧血の人』以外に設けられたルール
ただでさえ 勉強が苦手なあたしだから
こういうルールは ちゃんと守らないといけない
そして大慌てで身支度を済ませ____
コンコンッ
あたしの部屋の扉が叩かれる
はじめ
はじめ
は~いっ!
あたしは髪の毛をとかしながら 大きな返事を返す
看護師
よかった、はじめさん起きてたのね
扉を開けて入ってきたのは 看護師さんで
あたしの検査をし始める
ちなみに ここで言う検査は『 血圧測定』と『ヤマイ検診』だ
はじめ
はじめ
ねー、看護師さんっ
あたしはくしをベットに置き 血圧計を外しながら聞いてみた
看護師
うん?どうかしたの?
看護師のお姉さんは 優し気な顔で返事を返してくれる
はじめ
はじめ
あたしってさ…いつ、ここから退院できるの?
何気ない疑問を投げかける
あたしは 小さい頃からここに入院しているから『外の世界』を知らない
だから チャンスだと思ったんだけど…
看護師
…ごめんね
看護師さんは 悲しそうな声でそう返した
はじめ
はじめ
…そっか
これ以上聞いちゃいけないなと思って あたしは聞くのをやめた
無事に『ヤマイ診断』が終わって 一息を着こうとしたとき___
はじめ
はじめ
いっけな~いっ!
時計を見たあたしは ガッと立ち上がって
はじめ
はじめ
看護師さんっ、今から朝ご飯間に合うと思う?
大急ぎで 病室の扉を開ける
看護師
うーん、ちょっと厳しいと思うな
その言葉で あたしはしょぼくれる
なんいったって 最近は上手くいかないことが多いのだ
はじめ
はじめ
うー…昨日も食べれなかったのにぃぃ…
ぐぅぅぅ…
あたしのお腹の音が いろんなところに響き渡る
看護師
…仕方ないわね
看護師さんはそう言うと ポケットの中から1つの小さなものを取り出す
看護師
はいっ、どうぞ
それは あたしが大好物なビスケット
はじめ
はじめ
わっ…これあたしの大好物…
はじめ
はじめ
…もらっていいの?
ぐぅぅぅ…
話している間も あたしのお腹は鳴り続ける
看護師
そんなにお腹が鳴ってたらね、他の人には秘密にしとくからもらっておきなさい
その言葉が嬉しくて
はじめ
はじめ
ありがとっ、大事に食べるねっ
あたしはそう言いながら ポケットにビスケットをしまい込む
看護師
…いけない、そろそろ行かなくちゃ
はじめ
はじめ
あたしもっ、施設の人に怒られちゃうよっ
こうしてあたしと看護師さんは 2人病室を出たのだった_____
一回休憩に入ります~

ちなみにですが この作品を読んでいる皆様は入院したことはありますか?
ちなみに中の人は 幼少期(6歳の頃)に2回ほど入院をしたことがあります
初めて入院したときは 頭の手術で3ヶ月ぐらいは入院した記憶があります(実際はもっと長いかも)
ちなみに2回目の入院は たしか『川崎病』を患ったときだったかな?
幼い頃は 体調を崩しがちだったんですが今では健康そのものです()
それでも 冬になると喉が痛くなって熱が出るので
そのときは 頑張って療養しています
それでは 本編へ戻りましょう~
【2階西館|食堂】
時刻は 9時を回る頃
_紀子@きこ_
紀子きこ
…九郎さん、そろそろ学業の時間ですわよ?
紀子が静かに オレにさとし始める
しかし オレは決して動くことはしない
九郎
九郎
…いや、もう少し待つ
_秋彦@あきひこ_
秋彦あきひこ
もう少し待つって、もう授業始まっちゃうよぉ?
そんなオレの姿を 秋彦は心配そうに見つめていた
この『療養院』には 1日のスケジュールが組み込まれていて
まだ幼いオレ達には『授業プログラム』というものが組み込まれていた
_秋彦@あきひこ_
秋彦あきひこ
ねぇねぇ、九郎くんってはじめのこと好きなのかなー?
_紀子@きこ_
紀子きこ
きっとそうに違いませんわ
2人はオレの耳にギリギリ聞こえそうな声で そっと耳打ちをしている
九郎
九郎
…聞こえてるぞ
これでも オレは地獄耳の持ち主
風邪が遮った屋外でも 相手の声ははっきり聞こえるほどだ
…それにしても まだアイツはこないのか
いい加減諦めようとしたとき____
子供
ごっめ~んっ!お待たせっ!
そこへ1人の子供の声が聞こえてくる
_紀子@きこ_
紀子きこ
…やっと来ましたわね
紀子の声で 後ろを振り向いた先には____
はじめ
はじめ
みんなごっめ~んっ
はじめが 息を切らしたように走ってきた
_秋彦@あきひこ_
秋彦あきひこ
はじめねぇ遅いよぉ~
秋彦は不機嫌に 紀子は呆れた顔をして
_紀子@きこ_
紀子きこ
…さて、行きましょうか
オレ達は食堂を出て 授業がある部屋へと向かっていく
この療養院の廊下は 全体的に少し狭くなっており
2人が並んでギリギリ歩ける____そんな感じだった
九郎
九郎
…ちょっと待て
オレは紀子と秋彦に聞こえないように はじめを呼ぶ
はじめ
はじめ
九郎くんどうしたの?
はじめはきょこんと不思議そうな顔をし___
九郎
九郎
…これ、もらっておけ
オレははじめに 小さな袋を手渡す
これは 先程朝食を食べた際にもらった「パン」だ
はじめ
はじめ
…いいの?
はじめは申し訳なさそうな表情を受け取り
紀子と秋彦にバレないように さっとポケットにしまい
はじめ
はじめ
九郎くんありがとっ、あとで食べるねっ
そしてオレ達は 2人の後ろを追いかけるのだった____
【2階 東館|交流ホール】
やってきたのは 交流ホールの部屋
この療養院には 『教室』というものがない
だから日によって『交流ホール』で オレ達の授業が組み込まれている
子供
ねぇねぇ、このウワサ知ってる?
これは少しの休み時間のこと
1人の幼い子供が ホールの後ろの方で何やら話していた
子供
ウワサってなーに?
興味津々に聞いていたもう一人の子供が 楽しそうに聞いている
子供
『夜になると 子供達が消えちゃう』っていうウワサっ
オレ達より幼い子供達が
何やらこそこそ話をしている
はじめ
はじめ
ねね~、そこのきみ達っ
はじめ
はじめ
よかったら「その話」聞かせてくれない?
はじめが興味津々に 子供達に話しかけに行く
子供達は ポカーンとした顔をしていて
_紀子@きこ_
紀子きこ
…まったく、はじめさんは『礼儀』というものを知らないのですわね
紀子は呆れた顔を浮かべている
九郎
九郎
…いや、紀子よく見てみろ
オレは即座に状況を理解をして 紀子にさとすように声をかける
それにすぐ理解をしたのか オレと紀子ははじめの方を見る
_秋彦@あきひこ_
秋彦あきひこ
ちょっとぉ~、ボクのことを忘れないでよ~
そこには秋彦の姿もあり 早々に悟ってしまったオレと紀子
はじめ
はじめ
えっ、311号室の子供が行方不明に?
はじめから放たれた一つの言葉
それは『行方不明』
そんな言葉でオレと紀子は 子供の会話に耳を傾け始める
子供
…うん、遊びに行ったら部屋に鍵がかかってて…
話を要約すると こんな感じだ
まずこの子供は 仲良しの部屋の子供と遊ぶ約束をしたそうだ
自由時間になり 部屋を訪問したところ鍵が開かなくなった____ということだろうか
_紀子@きこ_
紀子きこ
…それは妙な話ですわね
話を聞き終わり 紀子が一言物申す
はじめ
はじめ
みょう…?
_紀子@きこ_
紀子きこ
まず、この施設は『個人の施錠』がないのですの
たしかに この施設は『自分達で鍵を閉める』ことができない
その言葉でオレは確信をし___
九郎
九郎
そうなると、まずは看護師か…施設員が怪しいってことになるのか?
紀子は静かに頷く
ということは この施設の役員が怪しく見えてくる
謎は更に深まるばかり
_秋彦@あきひこ_
秋彦あきひこ
そ~いえば、連れ出された子ってどこに行ったんだろうねっ
秋彦はそうつぶやく
たしかに どこに行ってしまったんだろう
すると子供が話を切り出す
子供
うん…しかもそこの部屋に置かれていた『もの』なんだけど…
子供
何もかも___最初からなかったかのようにまっさらなんだって
その言葉でオレ達は その場が凍り付くのだった_____
ということで 今回の本編はここまでになります!
ちなみに今後の視点の予定になるんですが 次回は『紀子・秋彦』の視点で行こうかなと思っています!
次回看護師達が 大慌てに何やら準備を…?
それでは ここまでのご閲覧ありがとうございました!
また次回をお楽しみに!

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