【療養院|301号室 はじめの部屋】
今日も1日がやってきた
時間を見ると 既に8時を回っており
あたしは急いで身支度を始める
『療養院』には 1日のスケジュールが設けられていて
年に5回以上違反をすると 直接指導が入るのだ
もちろん この仕組みは『朝が弱い人』や『貧血の人』以外に設けられたルール
ただでさえ 勉強が苦手なあたしだから
こういうルールは ちゃんと守らないといけない
そして大慌てで身支度を済ませ____
コンコンッあたしの部屋の扉が叩かれる
あたしは髪の毛をとかしながら 大きな返事を返す
扉を開けて入ってきたのは 看護師さんで
あたしの検査をし始める
ちなみに ここで言う検査は『 血圧測定』と『ヤマイ検診』だ
あたしは櫛をベットに置き 血圧計を外しながら聞いてみた
看護師のお姉さんは 優し気な顔で返事を返してくれる
何気ない疑問を投げかける
あたしは 小さい頃からここに入院しているから『外の世界』を知らない
だから チャンスだと思ったんだけど…
看護師さんは 悲しそうな声でそう返した
これ以上聞いちゃいけないなと思って あたしは聞くのをやめた
無事に『ヤマイ診断』が終わって 一息を着こうとしたとき___
時計を見たあたしは ガッと立ち上がって
大急ぎで 病室の扉を開ける
その言葉で あたしはしょぼくれる
なんいったって 最近は上手くいかないことが多いのだ
ぐぅぅぅ…あたしのお腹の音が いろんなところに響き渡る
看護師さんはそう言うと ポケットの中から1つの小さなものを取り出す
それは あたしが大好物なビスケット
ぐぅぅぅ…話している間も あたしのお腹は鳴り続ける
その言葉が嬉しくて
あたしはそう言いながら ポケットにビスケットをしまい込む
こうしてあたしと看護師さんは 2人病室を出たのだった_____
一回休憩に入ります~
ちなみにですが この作品を読んでいる皆様は入院したことはありますか?
ちなみに中の人は 幼少期(6歳の頃)に2回ほど入院をしたことがあります初めて入院したときは 頭の手術で3ヶ月ぐらいは入院した記憶があります(実際はもっと長いかも)ちなみに2回目の入院は たしか『川崎病』を患ったときだったかな?幼い頃は 体調を崩しがちだったんですが今では健康そのものです()それでも 冬になると喉が痛くなって熱が出るのでそのときは 頑張って療養していますそれでは 本編へ戻りましょう~【2階西館|食堂】
時刻は 9時を回る頃
紀子が静かに オレに諭し始める
しかし オレは決して動くことはしない
そんなオレの姿を 秋彦は心配そうに見つめていた
この『療養院』には 1日のスケジュールが組み込まれていて
まだ幼いオレ達には『授業プログラム』というものが組み込まれていた
2人はオレの耳にギリギリ聞こえそうな声で そっと耳打ちをしている
これでも オレは地獄耳の持ち主
風邪が遮った屋外でも 相手の声ははっきり聞こえるほどだ
…それにしても まだアイツはこないのか
いい加減諦めようとしたとき____
そこへ1人の子供の声が聞こえてくる
紀子の声で 後ろを振り向いた先には____
はじめが 息を切らしたように走ってきた
秋彦は不機嫌に 紀子は呆れた顔をして
オレ達は食堂を出て 授業がある部屋へと向かっていく
この療養院の廊下は 全体的に少し狭くなっており
2人が並んでギリギリ歩ける____そんな感じだった
オレは紀子と秋彦に聞こえないように はじめを呼ぶ
はじめはきょこんと不思議そうな顔をし___
オレははじめに 小さな袋を手渡す
これは 先程朝食を食べた際にもらった「パン」だ
はじめは申し訳なさそうな表情を受け取り
紀子と秋彦にバレないように さっとポケットにしまい
そしてオレ達は 2人の後ろを追いかけるのだった____
【2階 東館|交流ホール】
やってきたのは 交流ホールの部屋
この療養院には 『教室』というものがない
だから日によって『交流ホール』で オレ達の授業が組み込まれている
これは少しの休み時間のこと
1人の幼い子供が ホールの後ろの方で何やら話していた
興味津々に聞いていたもう一人の子供が 楽しそうに聞いている
オレ達より幼い子供達が
何やらこそこそ話をしている
はじめが興味津々に 子供達に話しかけに行く
子供達は ポカーンとした顔をしていて
紀子は呆れた顔を浮かべている
オレは即座に状況を理解をして 紀子に諭すように声をかける
それにすぐ理解をしたのか オレと紀子ははじめの方を見る
そこには秋彦の姿もあり 早々に悟ってしまったオレと紀子
はじめから放たれた一つの言葉
それは『行方不明』
そんな言葉でオレと紀子は 子供の会話に耳を傾け始める
話を要約すると こんな感じだ
まずこの子供は 仲良しの部屋の子供と遊ぶ約束をしたそうだ
自由時間になり 部屋を訪問したところ鍵が開かなくなった____ということだろうか
話を聞き終わり 紀子が一言物申す
たしかに この施設は『自分達で鍵を閉める』ことができない
その言葉でオレは確信をし___
紀子は静かに頷く
ということは この施設の役員が怪しく見えてくる
謎は更に深まるばかり
秋彦はそうつぶやく
たしかに どこに行ってしまったんだろう
すると子供が話を切り出す
その言葉でオレ達は その場が凍り付くのだった_____
ということで 今回の本編はここまでになります!ちなみに今後の視点の予定になるんですが 次回は『紀子・秋彦』の視点で行こうかなと思っています!次回看護師達が 大慌てに何やら準備を…?それでは ここまでのご閲覧ありがとうございました!また次回をお楽しみに!















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。