突然、はるとが口を開いた
昨日起こったことをただはるとに話しただけなのに
そう思っていた
そう言うはるとの唇がすこーしだけ
とんがっていたのは本人には言わなかった
食堂に昼食を食べにいこうとしたとき
見知らぬ人が教室のドアの前に立ち
私のことを探していた
誰かはわからないけど
クラスメイトに見つけられてしまったため
逃れることはできなかった
1人ぺちゃくちゃ喋る男の人を無視し
はるとと2人で食堂へ向かった
いつも通りの変な会話をはるととしていると
突然隣に知らない人が座ってきた
はるとの隣にはさっき教室にきた人、
私の横には、、
サングラスかけたイキリみたいなのが座ってきた←
なんでこんな広いのにわざわざここ選ぶんやろ
目の前に座っているはるとに
「助けろ!!!」という視線を送った
はるとに手を引っ張られたが、
あまりにもさっきの奴らがキモすぎて
愚痴がとまらなかった
私はこんな怒ってんのに
なんでこいつは笑ってんだよっ!
苛々するな、もう
本心やし、と笑うはるとを横目に
私は教室に戻った
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!