第4話

3.
60
2026/07/21 08:00 更新


side↪日澄


???
はい、着いたよ


着いた場所は住宅街から、少し離れたところだった。



少し薄暗くて、明らかに普通の家には見えなかった。



櫁稀
櫁稀
ねぇ、おじさんっ…今日から、みっちゃんたちはここで過ごすのっ…?
???
そうだよ
日澄
日澄
ここに俺の新しいお友達もっ…?
???
もちろんだよ
日澄
日澄
|パァァ✨️
日澄
日澄
おじさん!はやく行きたい!
櫁稀
櫁稀
みっちゃんは怖いよっ…



俺ははやく行きたかったけど、みっちゃんは怖がってた。



俺ははやく新しい友達に会いたいこともあって、みっちゃんをすぐ慰めることにした。



日澄
日澄
大丈夫、なにかあったら俺が守るからっ…!
櫁稀
櫁稀
日澄ちゃんっ…!
…わかった、みっちゃんも行くっ…!
???
…
日澄
日澄
おじさん、お友達はどこにいるのっ!
???
あー、入り口入ったら右行って。そしたら子供部屋って言うのがあるはずだから…
???
そこにいるよ
日澄
日澄
わかった、ありがとう!
みっちゃん行こっ!
櫁稀
櫁稀
うん!


タッタッタッ


???
…
日澄
日澄
あ、ここかなっ…?



俺達が見つけた部屋…そこには、平仮名で『こどもへや』と書かれていた。



日澄
日澄
みっちゃん…行こっか…!
櫁稀
櫁稀
うんっ!



ガチャッ


日澄
日澄
お邪魔しま~す…



俺が見た限り、4人の子供がいた。



1人は赤髪の子。



俺らを見て、睨んでいた。



1人は黄色髮の子。



赤髪の子の裏に隠れて、俺らをじっと睨んでいた。



もう1人は紫髮の髪が長い子。



俺らをじっと見ていた。でも、すぐに視線を下ろして音楽を聞いていた。



そしてもう1人は青と黒の髪の子。



俺らを気にすることなく、ゲームをしていた。



日澄
日澄
この子達が今日から俺達の友達…?|コソッ
?
友達?
日澄
日澄
|ビクッ



みっちゃんに小声で言ったはずなのに、とある子…赤髪の子に聞かれていた。



結笑
結笑
お前ら、ここに友達目当てで来たのか…?
日澄
日澄
俺は、そうですっ…
結笑
結笑
こんなところで友達なんてできるわけねぇだろ
日澄
日澄
え!?…でも、あのおじさんに俺は言われてっ…
寧色
寧色
君たちあのおじさんを信じてるの?



突然紫髪の子が突っかかって来た。


赤髪のことは違って静かに…



日澄
日澄
…
櫁稀
櫁稀
…|ウルウル
結笑
結笑
ここに期待したって無駄だよ。君たちには悪いけど…
日澄
日澄
期待…?
結笑
結笑
あぁ。君たちの見てた期待に応えれたってその後、理想は全てなくなる。
ここで見るのは地獄。
日澄
日澄
ここは何をするところなのっ…?
地獄って…
結笑
結笑
ここはなー。
???
No.0801何を話してるのかね?
結笑
結笑
チッ…



あのおじさんがやってきた。



おじさんが来たからか、赤髪の子が黙りこんだ。


櫁稀
櫁稀
な、ナンバー…?
結笑
結笑
…俺の名前覚えろよ。
新人いるのに…
???
あー、そうだったな。
…えっと、名前は何だったかな?
結笑
結笑
結笑だわ。月夜観 結笑、いい加減覚えろよっ…
???
あ〜、月夜観さんだったな。すまないな。



どうやら赤髪の子は「結笑」くんと言うらしい。



それより、ナンバーは一体何なんだろう…。



???
月夜観さん。
ここに新人の子にみんなのこと教えてあげて。
この子達、友達を目的にここに来たから…
結笑
結笑
…チッ…
友達になんてなれないのに…
日澄
日澄
…?
???
じゃ、よろしくね。


バタン


結笑
結笑
はぁ…



おじさんがどこかに行くと、赤髪の子は溜息をついて、俺らの方に寄ってきた。



日澄
日澄
え、えっと…
結笑
結笑
あー、名前だろ?俺はさっきも聞いたとおり、月夜観 結笑。
日澄
日澄
結笑くん…。俺は桃暗 日澄…
櫁稀
櫁稀
初噛 櫁稀…
結笑
結笑
わかった。名は覚えておく。
寧色
寧色
初噛 櫁稀…?
櫁稀
櫁稀
…!



いきなり紫髮の子が、みっちゃんの名前を出した。


寧色
寧色
あの、デビュー前になくなった「フローズン✥ミント」のメンバーの子…?
日澄
日澄
っ!?
櫁稀
櫁稀
え…どうして…!?
寧色
寧色
僕、音楽好きでさ…新グル探してた時に独特な名前の子だなって思ったから…
寧色
寧色
あ、僕は竜胆 寧色と申します。



紫髮の子…寧色くんは結笑くんとは違って丁寧に自己紹介した。



寧色
寧色
ほら、お二人も自己紹介だけでも、したらどうです…?
楽実
楽実
それって友達にならないとだめなの…?
結笑
結笑
俺らだって友達じゃないのに、なんでそんなこと思うんだよ。
日澄
日澄
え、友達じゃないの…?
楽実
楽実
こんなところで友達作ったところで失うだけ。必要ない。
雷夢
雷夢
俺だって本当は友達作りたいけど…
雷夢
雷夢
もう、戻れないからここで現実みたいなことしたって無駄なんだよ…。少し前と比べたって…少し前にできることしたって…
日澄
日澄
…



俺は結笑くんたちの言ってることはまだ完全に理解していない。


きっとみっちゃんも同じこと思っているだろう。



でも、結笑くんたちの言っていることは正しい気がする。



だって、笑ってない…。みんな笑顔がないから…。



櫁稀
櫁稀
|グイグイ
楽実
楽実
何…?
櫁稀
櫁稀
お名前何…?
楽実
楽実
言わなくてもいいことだから断る。
櫁稀
櫁稀
…みっちゃんはここがどんなところか知らないけど、少しでもここで楽しみたい…!
だから、みんなのお名前覚えていっぱい話したい…!
櫁稀
櫁稀
昔からそんなことできなかったから…
楽実
楽実
…はぁ…蒼猫 楽実…
日澄
日澄
君は…?
雷夢
雷夢
甘來雷夢…



みっちゃんはみんなの名前を知れて嬉しそうだった。



そんなみっちゃんを見ていて、俺も嬉しく感じた。


結笑
結笑
なぁ…櫁稀だっけ…?
楽しそうなところ悪いけど、ここはそういうことはできない。
日澄
日澄
あの…さっきからそんなこと言ってますけど、ここは何ですか…?
結笑
結笑
ここは、現実から逃げたい人のための
結笑
結笑
『研究所』だよ


lyrics


期待に応えるほど 理想は遠く離れて



戻れやしない現実と比べてばかりだな



あほ主。
あほ主。
やばい、意味不すぎて没になりそう()
あほ主。
あほ主。
何も考えてなかったから、なおさら…
あほ主。
あほ主。
まぁ、本当に意味不明になったら考えよ〜♪
あほ主。
あほ主。
んじゃ、ばいぴこ〜

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