ーー文化祭の準備で活気づく私立シクスフォニア学園。ーーー
あなたの下の名前はクラスの出し物の買い出しを頼まれ、夕暮れ時の校舎裏を歩いていた。
(……なんだろう、急に寒気が……)
手首のブレスレットが、今まで見たこともないほど不気味な黒い光を放ち、激しく脈打つ。
その瞬間、周囲の音が消え、視界が歪んだ。
影の中から、前世であなたの下の名前と彼ら(シクフォニ)を離れてしまう原因となった
『闇の追跡者』が姿を現したのだ。
霧の向こうから現れたのは、冷たい美貌を持つ男・玲(Rei)だった。
彼はあなたの下の名前の顔を覗き込み、狂気を孕んだ瞳で微笑む。
影から現れたもう一人の男・戒(Kai)が、低い声で言った。
(えっ、誰?この学園にどうやって入ったの?)
彼は手にした特殊な鎖をジャラリと鳴らし、あなたの下の名前を捕らえようと手を伸ばした。
(やばい…捕まっちゃう)
その時、廊下に爆音のイントロが鳴り響いた。
鋭いラップと共に、いるまが天井から飛び降り、戒の鎖を蹴り飛ばした。
(いるまくん…)
私は、怖さのあまり声が出なかった。
横からは、暇72が下の名前を抱いて、守っている。
(暇72くん…)
戒が苛立ちを露わに鎖を振るうが、こさめくんとすちくんの歌声がそれを阻む
すると…「JOKER×JOKER」の重厚なビートが空間を揺らす。
こさめくんの放つ水色の光の粒が、玲の操る霧を霧散させていく。
(こさめくん…)
すちくんの切なくも力強い歌声が、あなたの下の名前を囲む影を浄化していった。
(すちくん…)
最後にセンターへ降り立ったのは、リーダーのLAN。
(あっ、LANくん…)
6人の声が重なり、最強のハーモニーが炸裂する。
その衝撃波は、組織「影永」の闇を切り裂き、玲と戒を校舎の外へと弾き飛ばした。
二人は不吉な笑みを残し、闇に溶けるように消えていった。
静寂が戻った廊下で、LANがあなたの下の名前の手を優しく握った。
その言葉に、暇72がニヤリと笑う。
シクフォニと、影永の玲と戒。
文化祭のステージを舞台に、運命の最終決戦が幕を開ける――。





















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!