第5話

四季刻歌/日本
25
2026/04/03 08:00 更新
いつか見た影法師

私は貴方の背中しか見たことがなかった。
日本
父様!見て下さい!こちらに蝶がいますよ!
大日本帝国
あぁ、そうだなニコッ
遠い、遠い日の思い出は__

春が過ぎ、夏が来て、

時が止まることもなく、記憶が色褪せることもなく



『__』

わかっていた、はずなのに

どうしても忘れられずに、”あの日”から
止まったままの私の手の中の時計。

いつか、夢が終ると分かっていても

全て、無駄になってしまったのか


時は進み、戻りはしない。

だから私もいつまでも独りなのでしょう_
貴方が過ごしていた世界の時計は

私には少し早すぎて、

やがて秋も過ぎ、冬が来て

時代は移ろってゆくのでしょう
日本
ねぇ、父上?
大日本帝国
■■?■■??
■■
ごめんね、
■■
じゃぁね![ 兄さん ]
記憶の中の貴方はいつも、いつまでも泣いていた。
離れないように、いかないように、

しっかりとその手を掴んだはずなのに。

また1つ1つと消えてゆく
、、、分かってたはずなのに。

私の__俺のせいなのに。

それでもいつか来る、と思っていた別れが解らずに。
大日本帝国
まただめだった
日本
あの日見せたあなたの笑顔は、
日本
今日は、
日本
今日は、
                 [ ど こ に も な い の ]
大日本帝国
「当たり前のシアワセ」でさえ
大日本帝国
私の前で、
大日本帝国
俺のせいで、
[ き え て し ま う の ]
あの日、ここで約束したの。
帰ってくるはずなの。
なんで、還ってきちゃったの?
日本
もしも時を止められたら__なんて笑
日本へ

私は世界から切り離されているのだろう。

仲間はもうみんな降伏してしまった。



でも、独りの私にも、まだ出来ることはあるはずだから。

だから、何度季節が変わったとしても、貴方だけは笑顔でいて___。
















紅い紅い、カランコエの華を添えて。
父上へ

この手紙が貴方に届くのなら

ずっと、明日も、その次の日も。

見守っていてくださいね。















雛菊を添えて。
日本・日帝
願うことなら、ずっとあなたのそばにいたかった。
そんな願いを風にのせて。

遥か彼方へと飛んでゆく。

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