『もうええわ、!
……もういいから、』
「…」
あ…やっぱりない。
いつもそうやん。
誠也くんが拗ねた時は
俺の大事なものを隠してくんねん。
でもその隠し場所はいつも同じやから、
今日は誠也くんが来る前に行って、
待ってみようかな。
『大晴、!?』
驚いた顔をした後、急に口を尖らせて外を見る誠也くん。
「もーごめんごめん、笑
誠也くん、」
『今日も隠しに来たのになー、笑』
『…じゃあこっち来てや、』
「ん?なんですか?」
『なぁ、ほら見て見て』
「なんですか、?」
『にじ、』
「え、ほんまや!」
「すごっ、!」
『虹綺麗やなぁ、、』
「いや、誠也くんの方が…」
『、え?
そ、そんなことないし//』
わかりやすくテレはじめる誠也くん。
これからはちょっとくらいの我が儘
言ってもええよ、
…いや、今でも十分 我が儘か、笑
我が儘言ってもええけど、俺だけにやで?
虹 / 二宮和也












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!