テヒョナはお風呂場の方へ行った。
そして残されたジミナ。
さっきまで食べていた、お皿。
少しひんやりと感じた。
そして、いろんなことを考えてしまった。
僕の悪い癖だった。
もし、もしかしたら、ジニヒョンが追っかけてきたらどうしよう…
もし、テヒョナに迷惑かけたらどうしよう…
一つ悩めば二つ三つ悩みが増えていく。
ぁあ。頭がパンクしそうだ。
そこには、髪の毛を
タオルで拭いているテヒョナだった。
ああ。
なんて幸せなんだろ。
どうしても、あの生活に戻りたくない。
お願いだから、この幸せがずっとつづいて。
考えるだけ、
無駄だ。
今はこの幸せを楽しもう。
だってもう、あの人達から逃げたんだから。
その時になったら考えよ。
押入れから
布団を取り出した。
布団をパタパタしながら誘導した。
と、たわいの無い会話をして
気づいたら目を瞑っていた。
朝起きた時に気づいた。
この日は魘されていなかった。
久しぶりに清々しい朝を迎えた。
これもテヒョナのおかげだと思った。
この幸せがずっとずっーと、
続けばいいのにな。
_____________________________________
そして、こんな生活を二カ月経ったある日、
電話がなった。
幸せはずっと続かなかった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。