駅前の広場は、クリスマスソングと
イルミネーションでいっぱい。
待ち合わせ場所でそわそわしている善逸は、
あたしの姿を見つけた瞬間、
ぱっと表情が明るくなる。
二人で並んで歩いて、
ショーウィンドウを覗いたり、
屋台で温かい飲み物を買った。
善逸は自然とあたしの手を取る。
ツリーの前で立ち止まると、光が二人を包む。
その一言で、善逸は一気に赤くなる。
少し黙ってから、
そっと差し出された小さなプレゼント。
受け取った瞬間、善逸は
ほっとしたように笑って、手を握り直す。
イルミネーションの下、肩が触れ合う距離で。
そんな彼に、
あたしは少しだけ距離を詰めて、
善逸の袖をつまむ。
一瞬、世界が止まる。
耳まで真っ赤になって、完全にフリーズ。
少し間を置いて、
あたしは視線を逸らしながら、ぽつり。
善逸は限界を迎えたみたいに、
しゃがみ込む。
善逸は完全に停止する。
あたしは視線を逸らしつつ、でも離れない。
善逸は耐えきれず、あたしの手を両手で包む。
聖なる夜に小さなリップ音が重なった














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!