そう言って、ユナは後方のトランクに目を向けた
やっぱり、戦うというのは誰かが必ず犠牲になる。
何度も経験しているけど、いつまでもこの痛みは慣れない。
ここまで重いものを背負って生きるのは、生半可な覚悟じゃ務まらない。
通常の人間はいつか潰れてしまうだろう
表社会の人々は皆、人殺しをする人間を“異常者“とみなす。
それはあながち間違いではない。彼らにとって殺し屋というのは悪いものだ。
いつどこで、自分が狙われるのかわからない。
皆、怖いから攻撃して拒絶する。
真の異常者というのは、私たちのように身近の人の死になれてしまった人間だ。
異常者には異常者なりの美学がある。
先立ってしまった仲間をきれいにして弔ってやる。それが私たち異常者の美学だ
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そう言って“彼女たち“は顔を少し顰めた。

そっとリリーは遺体の前に屈んで手を合わせた。
包まれたブルーシートを丁寧な手つきでゆっくりと剥がしていく
それを残りの三人もやっていく
リーダーのへウォンがそう声かけをして、遺体の体を拭い始めた



















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。