午後の柔らかな陽射しが、リビングのカーテンを透かしてふたりの部屋を包み込む。
あなたとドヨンは並んでソファに腰掛け、ひとつのアルバムをゆっくりと開いていた。
ページをめくるたび、そこには2人の過去が色褪せることなく映し出されている。
初めて出会った日のぎこちない笑顔。
忘れられない夏の日差しの中での笑い合い。
そして、遠い昔、名前も知らなかったころに偶然撮られた一枚の写真。
あなた がそっと指差したのは、まだあどけなさの残るふたりの姿。
ドヨンは目を細めて頷いた。
2人の手が自然に重なり合い、温かさが静かに広がる。
そして、今の私達の写真。
新たな人生を歩み始めたばかりの頃のふたりの晴れやかな笑顔が並ぶ。
結婚式の記念写真も、そこに紛れ込んでいた。
ドヨンの声に、あなたは優しく微笑む。
ドヨンはそっと彼女の肩に手を回し、ふたりは見つめ合う。
窓の外では、夕陽がゆっくりと沈みかけていた。
その光はまるで、二人の未来を祝福するように柔らかく輝いている。
あなた の言葉に、ドヨンは力強く頷いた。
写真の中の光は、ふたりの心にも永遠に灯り続ける──。
𝐅𝐢𝐧...















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。