私は髪の毛に刺したかんざしを触りながら、銀時は靴を直しながらそう言う。
神楽ちゃんと新八君は先程の花魁姿ではなく、百華のような服に着替えていた。
銀時は立ち上がり、私の手をとる。
差し出された手に私も手をのせ、そのまま立ち上がる。
私は花魁の格好をしている。
ここで私と銀時達は分かれた。
私は花魁として中に潜入し、内側から壊していく。
多少の危険はあるけど、真正面から戦うよりかは私には向いてる。
怪しいものかと怪しまれることは無い。
しっかり着飾ってるし、顔もいいから当たり前だけど。
あと、さっきから下から爆発音が聞こえる。
銀時達、大丈夫かな……
あ、確か、この階に鳳仙が居る筈…
そう思って早歩きしていると、目の前の角から誰かが飛び出してきた。
私を見た瞬間安堵したように笑顔を見せる晴太君。
やっぱり、まだまだ子供だな。
そう言って晴太君は自分が来た方向を指差した。
私は晴太君の手を取って走り出す。
だが、進んだ先にすでに回り込まれていて、先を阻まれてしまう。
私は戦いはあまり向いてない。
ある程度は動けるが、今は武器も無いし
なんせ晴太君が居る。
あまり派手に動けないし、戦っていてもその間に晴太君が捕まる。
その時、
一瞬風がビュンと通り去った。
かと思えば、周りに百華達が血を出して倒れていた。
あまりに悲惨な死に方だった。
すると、手が血まみれの男の子がこっちに近づいてきた。
私は不審に思ったが、晴太君はひどく震えている。
晴太君を見てそう言う三つ編みの少年。
横顔だけど、すっごく整った顔立ちをしていた。
すると私の方に向き直して顔を覗き込んでくる。
顔が近い。
どこかで見た事のあるような風貌だった。
続
神威って最高ですね












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。