第6話

5話 桃華月詠 「占いから恋、始まりました。」
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2026/02/18 14:10 更新
  あなた…桃機関、練馬地区、一般隊員

  
私は、桃機関のごく普通の一般隊員である。

しかし、ここ最近、私の平凡な日常に変化が訪れている。
桃華月詠
桃華月詠
ねぇ、君確か、ここに異動になった子だよね?
あなた
はい、あなたです。よろしくお願いします。
桃華月詠
桃華月詠
あなたというんだね。改めてよろしく。
桃華月詠
桃華月詠
ところで、そこにある大きな段ボールをこっちに持って来てくれるかい?
あなた
あ、はい。
…何なんだこの馬鹿でかい段ボールは。
しかも結構重い。
あなた
…ここで良いですか?
桃華月詠
桃華月詠
あぁ。ありがとう。もしかしてあれ・・が届いたのかな?
あなた
…あれとは…?
そう言って、桃華隊長が素早く箱を開けると…
桃華月詠
桃華月詠
やっと届いた〜!ミョリンパ先生に言われてから1週間もかかってしまったよ。
え?竹馬??ミョリンパ先生って誰…?
あなた
あの…これは何のために…そしてミョリンパ先生とは…?
桃華月詠
桃華月詠
僕は占い信者でね。この本を出しているミョリンパ先生は僕が最も尊敬する人さ。
クセ強い人来たァァ…
あなた
あ、そうなんですか…
桃華月詠
桃華月詠
そう。ミョリンパ先生が言うことはほぼ百発百中で当たるんだ。
桃華月詠
桃華月詠
でも、それ故にミョリンパ先生のラッキーアイテムは難題が多くてね…
あなた
それで、竹馬だったってことですか。
桃華月詠
桃華月詠
そう言うこと。
あなた
なるほど…?
桃華月詠
桃華月詠
ところで、君は占いに興味はないかい?
あなた
え??
そんなこんなで、異動初日に占いのことを聞かされるとは思ってもいなかった。

その日からは、何かと桃華隊長と会うことが多い。(隊長がこっちに話しかけてくる。)
桃華月詠
桃華月詠
お、おはようあなた。
あなた
おはようございます。
桃華月詠
桃華月詠
ねぇ、聞いてくれるかい?僕の話を。
あなた
…はい。
その後、自分が出た占い結果について30分語られた。ここは割愛。
桃華月詠
桃華月詠
じゃあ、僕が君を占ってあげよう。
あなた
え、良いですよ。私占い信じてませんし。
桃華月詠
桃華月詠
占いは信じる心を持つことによって、占い結果は現実になるんだ。
あなた
なんか良さげなこと言いましたね…
桃華月詠
桃華月詠
だから、君もやってみないかい?もちろん代金なんか必要ないさ。
あなた
え…やってみるだけやってみますよ?
桃華月詠
桃華月詠
そう来なくちゃね。じゃあ、君の生年月日、あと生まれた時間を教えてくれ。
あなた
あ、はい。えと…
詳細を隊長に教える。
桃華月詠
桃華月詠
(…君は…!)
あなた
どうかしました?
桃華月詠
桃華月詠
いや、君、僕と相性いいみたい。
あなた
え?
桃華月詠
桃華月詠
僕のラッキーパーソンらしいんだ。お互い近くにいると、良いことあるみたいだよ。
桃華月詠
桃華月詠
だからさ、お互いの運気高めるってことで…
桃華月詠
桃華月詠
僕の秘書的なやつにならないかい?
あなた
え???
本日から、桃華月詠の秘書?になりました。
秘書といっても、常に隊長室に居ろとかいうわけではなく、

通常の一般隊員としての仕事はできるが、隊長に呼ばれたら、何かと付き合わされる。
桃華月詠
桃華月詠
あなた、今日も僕と買い物に付き合ってくれないかい?
あなた
今日は何買うんですか?
桃華月詠
桃華月詠
よくぞ聞いてくれたよ。今日はね、ミョリンパ先生が言っていた、
アロマオイルを買いに行くんだ。結構快眠効果もあるらしいよ?
あなた
アロマオイルですか…
桃華月詠
桃華月詠
興味ないかい?
あなた
少しあります。良い香りだし。
桃華月詠
桃華月詠
そうと決まれば、準備して行こう。桜介に後のことは任せておくから。
桃角桜介
桃角桜介
(あなたと外出たいだけだろーがよ。)
桃角桜介
桃角桜介
…行ってこいよ。
あなた
あ、はい。
買い物の帰り…(途中は割愛)
あなた
月詠さん、
桃華月詠
桃華月詠
どうしたんだい?
あなた
いや、あの、アロマオイル、私ももらっちゃって良いんですか?
桃華月詠
桃華月詠
あぁ、もちろんさ。アロマオイルは別に占い関係なくリラックス効果あるらしいし。
あなた
…ありがとうございます。
月詠さんが今回くれたアロマオイルは、私が結構好きな香りだった。
月詠とお揃いである。

月詠さんは、私を買い物に連れていくことが多いが、高頻度で私にも物をくれることが多い。

最近は、なんだかんだ言って、月詠さんとの買い物が楽しみになりつつあった。
そんな感じで、月詠さんと過ごす時間が増えるごとに、時間が惜しいと思ってしまうようになった。

月詠さんは、重度の占い信者。反対に私は、最初はというか今もだけれど、占いはあんまり信じていない。

だけど、その反面、月詠さんは戦う時に、とても綺麗でロマンチックだと思える技を使う。

それに、さりげなく優しいところとかも…

…あぁ、私は、いつのまにか月詠さんのことが好きになっていたのかも知れない。
そんな平和な日々を送っていたが、私の身にある大きな事件が起きた。
突然の鬼の襲撃で、そこで臨機応変して戦っていた私の親友が、殺されてしまったのだ。
本当に突然の出来事だった。だから、こちらに応援要請もできなかったという。
私がそのことを伝えられたのは、事件発生から約5日後。

当時の状況は、凄惨なものだったらしい。

どの死体が誰のものかも分からなかったという。

偶然にも、私の親友は、顔が判別できる状態だった。

だが、何もできなかった無力感と、突然親友を無くした喪失感は、言葉に言い表せなかった。
桃華月詠
桃華月詠
…あなた、君のご親友のことは、本当にご冥福を祈るよ。
あなた
………ありがとうございます。
桃華月詠
桃華月詠
あなた……
あなた
…とりあえず、私は自分の気持ちの整理も含めて、少し休み期間を貰いたいと思っています。
桃華月詠
桃華月詠
…あなた、一人で抱え込んじゃダメだ。
あなた
…っ月詠さん、占いでどうこうなる問題じゃないですよ。
あなた
もうどうすれば良いかわかんないんです。
その時、月詠さんが私を優しく引き寄せて抱きしめた。
桃華月詠
桃華月詠
あなた、僕は占いだけで行動してるわけではないよ。
桃華月詠
桃華月詠
僕は、僕にとって大切な君を助けてあげたいんだ。
桃華月詠
桃華月詠
だから、今回は、僕を信じてほしい。僕に助けを求めてほしいんだよ、あなた。
あなた
…っ月詠さん…
月詠さんが、自分を信じてくれと言った瞬間、
私は自分が意識するよりも先に、月詠さんに助けを求めようとしていた。

そして、今まで胸の中で閉じこめていた感情が、一気に溢れ出した。
私が泣き止むまで、月詠さんはずっと私を抱きしめてくれていた。
桃華月詠
桃華月詠
…溜め込んでいた気持ちは出切ったかい?
あなた
…はい、月詠さんのおかげです。
桃華月詠
桃華月詠
…良かったよ。君は、自分だけで溜め込もうとするからね。
あなた
…すみません。
桃華月詠
桃華月詠
だけど、僕に助けを求めてくれて、本当に嬉しかった。
桃華月詠
桃華月詠
僕は最初、君のことラッキーパーソンって言っただろう?
桃華月詠
桃華月詠
だけど、途中から、君のことが好きになってしまっていたみたいなんだ。
桃華月詠
桃華月詠
だからこそ、僕は占いとかなしで、僕のことを見て欲しかった。
あなた
…私も、占い信者とか胡散臭いって思っていたのに、気がついたら月詠のことが
好きになっていました。だから、月詠さんを信じることができたんですよ?
桃華月詠
桃華月詠
僕たちがラッキーパーソンだったのも、これは運命だったのかも知れないね。
あなた
…今だったら占いのこと信じようって思えます。
桃華月詠
桃華月詠
良かった。僕と思っていることは同じみたいだね。
桃華月詠
桃華月詠
あなた、改めて、君のことが好きだ。僕と一緒に生きてくれないか?
あなた
…段階飛ばしすぎじゃないですか?w
桃華月詠
桃華月詠
それぐらいの覚悟ってことさ。君はどうなんだい?
あなた
…私も、大好きです。月詠さん。
そうして、占いから始まった二人は、運命の筋書き通りに結ばれましたとさ。

「占いから恋、始まりました。」 完
これにて、
これにて、5話終了!
月詠さんが、夢主に真っ直ぐに気持ちを伝えるのが見たいです。
次回もお楽しみに〜

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