燃えてる…燃えてる…全部…
消えていく…数秒前の人々の笑い声…
人で出来た大きな引き潮が今度はこちらに向かってくる…
まるで…満ち潮のようだ…
ガヤガヤと人の叫び声や怒鳴り声…全員が全員不安で怖くて…嫌だというような表情をしている…
その瞬間…
リリナちゃんが人に押されて波に巻き込まれてしまった…
ダッ
私は悠天の手を振り払うように人の波の中に走り出した…
後ろからも前からも横からもいろんな人の声が聞こえる…リリナちゃん一人の声を見分けるのは難しい…
タッタッタッタッタッタッ…
悠天side
お嬢様が目を見開いた…
私もそのさきをみつめると…そこには小さな少女の手があった…あれは!
その瞬間
パシッ
私の手を振り払ってお嬢様は炎の方へと走っていった…リリナさんを追って…
私の声も耳に届いていないのかお嬢様はあっという間に姿を消してしまった…
けいさんの言葉で意識は引き戻された…
左右を見るとけいさんとアテナさん以外の人はお嬢様を追っていったらしいことが分かる…
こんな大勢の中で能力や加護なんて発動させられない…周りを巻き込むことになる…
自力で行くか…
2人の確認をとり私たちも迫り来る炎の方へと走り始めた…



















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。