第13話

❤︎
1,013
2024/06/23 16:43
あなた
え〜っとつまり。私の会社の
社長が、呪詛師に悩まされていて
私をクビにする条件で
呪詛師を倒すことになったと?


夕食に来た私と悟は現在メニュー表を
見ながら私がクビになった経緯まで
話をしていた。

五条悟
うん、そうそう。
よく分かったでしょ?
あっ、美味しそう。
僕これにしよ。
あなた
ごめんちょっと待って。
何で私をクビにしたのかが
全然理解出来ない。というか
勝手にクビにしないでよ…。
五条悟
僕もね、本当はあなたの下の名前とよく相談して
決めたかったんだけど、何しろ
時間が無かったんだよ。
姉ちゃんのとこの社長さんはかなり
衰弱していたからね。
あなた
そ、そんなに悪いの!?
五条悟
その呪詛師の術式がまた厄介でさ。
僕の気配を察したのか全く
出てこなくて。だからクビにしてまで
姉ちゃんの力が必要なんだよ。


私の力が必要…?何も特別な力は無いのに?
でも今の話を聞いていると…。


あなた
つまり私は囮ってこと、だよね…?
五条悟
う〜ん、まあそうなっちゃうかも、
最悪の場合はね。
でも安心して!絶っっ対囮とか
させないから!!
あなた
でも、それだと私が会社辞めた
意味が__
五条悟
ここの料理すごく美味そうだね〜
あなたの下の名前?


いきなり小さい声で
私の名前を呼ぶと思ったら、
テーブルに置いていた私の手を
スルッと絡ませてきた悟。

あなた
え"!!?ちょっと、悟
いきなり何を…
五条悟
呪詛師が既にこの中にいる、
僕達を狙ってね。
あなた
ってことは、さっきから
私達をつけてたってこと?
五条悟
そ。僕の弱点でも探ってるつもり
なんでしょ、無駄なのにね。
五条悟
 とにかく狙いは僕だから、
姉ちゃんが恋人のフリをして
呪詛師の気を引いて欲しい。
それで姉ちゃんを人質に取ろうとした
瞬間に僕が呪詛師を叩き潰す。


な、なるほど…。正直多少の怪我も
覚悟してたけど、悟から言われると
謎の安心感がある。

あなた
わ、分かった…。やれるだけやってみる。
__ね、ねえ悟。この料理食べたこと
無いの。悟は食べたことある?
五条悟
もちろんあるよ、良かったら
食べてみる?もちろん
僕の奢りだから安心してね。
あなた
良いの?でも申し訳な…
五条悟
そんなこと気にしなくていいの!
とにかく僕はあなたの下の名前の笑った顔が
大好きなんだから、いくらでも
好きな物食べてよ…ね?
あなた
あ、ありがとう。じゃあ遠慮なく…。


こうして、私は呪詛師が私達の命を
狙っていることもすっかり忘れ、
食事を楽しんだのだった。











あなた
はぁ〜ここの料理本当に美味しかった!
連れてきてくれてありがとう、悟。
五条悟
良いの良いの!僕は会計を
済ませておくから、先に外に
出てていいよ。
あなた
分かった、じゃあ外で待ってるね。


そう言われて外で待つことになったけど
結局呪詛師みたいな人が現れなかったな…。
悟の勘違い?とは考えにくいし…。

あなた
(でも何にせよ、他のお客さんが
巻き込まれずに済んで良かっ__)


そう思った瞬間、私は何者かに
口を抑えられてしまった。

あなた
(呪詛師!?でも気配を全く
感じなかった!この人かなり強い!)
呪詛師
お前が五条あなたの下の名前だな?


私の名前まで!もうバレていたなんて…!

呪詛師
殺されたくなきゃ大人しくついて来い。
良いな?
あなた
…!


悟が来ない…、どうしよう
もしかして悟も呪詛師の襲撃に!?
お願い、無事でいて悟…!!

五条悟
やっぱただの雑魚じゃなかったか。
にしてもあなたの下の名前の必死な顔可愛いな〜♡
もうちょっと眺めてから助けよっと!

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