あれから段々と俺は麻痺して行った
言葉遣いも笑い方も性格も
お母さんが望む「あなたの下の名前(漢字)くん」で居られるように
そっとお母さんを包むこの手も体も
無抵抗のまま動き続けた
窓がないただの部屋
必要最低限しかない部屋
テレビと吊るされたライト2つのみの光で生活した
スマホもパソコンもあったはずのものは手元から消えた事に慣れ、この環境に浸ってしまった
頭に住み着いた思い出
らだとの旅行、買い物
みんなとの食事、ゲーム
笑いあったあの出来事は段々と薄れていく
いつしか声も顔も思い出も無くなっちゃうんだろうな
泣かないで
ないちゃダメ
もう決めたから
もう忘れて
全て、見捨ててしまおう
ガチャ
俺はあなたの下の名前(漢字)くんだ
あなたの活動名 例:みっくんでもあなたでもない
ははは、、











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!