首につけていた鈴をちゃらんちゃらんと鳴らして歩く。
猫みたいだなと思ったが私はこれが普通だった。
傘の下で私とお兄さんが何気なく話してる。
ゆらゆらり ふらふらり
濁る感覚は 水の中
くらくらり
私を拾ったお兄さんのどうでもいいような顔を見たい。
でも....私の視界は歪んでさっぱり景色が見えなかった。
当然先も見えなかった。
私は永遠に夢の中で踊らされている気がする。
お兄さんと私で輪を作ってかけた部分を私が見れたらいいのにな。
やっぱり先が見えない。
箱の中に閉じ込められた感覚がする。
自分を壊したら
汚れて見えなくなったフォントみたいに
見えるのかな......












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!